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上映中

おとなの事情 スマホをのぞいたら (2020)

監督
光野道夫
  • みたいムービー 160
  • みたログ 503

3.30 / 評価:426件

あの呼び出し音は全員なぜあんなに不穏だ?

  • ywr***** さん
  • 2021年1月15日 17時30分
  • 閲覧数 807
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

製作費のほとんどが出演料とリメイク料で占めているでしょう。有名どころの俳優さんたちだからこそ、より面白さは増しますが、全員のスマホ公開というこの設定はなかなかのもの。最後までとても面白く観ました。

冒頭、それぞれの登場人物の名前とプロフィールが出終わるまでがけっこう長いです。しかし、映画上、重要情報ですし、これをパッ、パッと出されても覚えきれないので、いいと思います。
そして集合場所のレストランまでの各家庭のシーンで既に不穏な空気が十分にあふれており、この夫婦たち、いつ爆発してもおかしくないぞ、と。

木南晴夏が「スマホ見せ合いましょ」と提案しますが、夫の浮気をかなりの確率で疑っているのはは明らか。この、おどおどした感じと、不安と、少しは信じたいという気持ちが混ざり合った、彼女のキャラらしからぬ抑えた上手い演技。(そして、全てが明らかになってからの彼女のちょいちょい出すツッコミが面白すぎます)

同じく、名前からして「三平ちゃん」のおどおどキャラをらしからぬ演技で見せたのは東山紀之さん。最後、一転して場を仕切って、いつものヒガシ感が現れておりましたが。

同じ機種だからと、仲間同士でスマホを交換したために起きたエピソードの数々が、涙が出るほど面白いです。Aを否定したらBも否定することになるので認めざるをえないという頭脳ゲームのようなやり取り。そこに同性愛も絡めてきて、浮気をしていたという非難されて当然の立場をいいことに言いたい放題の外野。

でもそこには、「いまの時代なら、当然認められる愛のカタチ」という暗黙の前提が外れた本音が出てきてしまう。「俺たちのこともそんな目で見てたのか?」なんて普通なら絶対に言わないのに。LGBTの人たちへの本音に、こちらも考えさせられます。本当の意味での自由恋愛はまだ先の時代なのかな、と。

電話やメールが来るたび、互いの関係が(ほぼマイナスに)どんどん変化していきますが、人間はどのくらいのレベルで感情が整理できなくなるのか、興味があります。大きいことが起こりすぎると、小さいこと(常盤貴子のノーパンのくだりなど)はもう、どうでもよくなるものでしょうか?
増え続けるコロナ感染者への慣れにも通じるものがあるな、とちょっと感じてしまいました。

詳細評価

物語
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音楽

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