あっちの世界とこっちの世界
- northさん さん
- 2021年3月4日 10時44分
- 閲覧数 771
- 役立ち度 5
- 総合評価
ノンフィクション作家、佐木隆三氏の小説をもとに
映画化。
人生の大半を塀の中で過ごした主人公の
出所後を描きます。
「二度と塀の中には戻りたくない!」と誓う
主人公は、すでに初老近くの年齢に。
その行動は危なっかしく、いつまたもとの
世界に戻されてもおかしくはなくて。
素直でおちゃめでどこか憎めない・・
けれど時おり狂気が見え隠れする
そんな難しい役を、役所広司さんはさらりと演じられ
「きっとこんな人はいる」と観客はすんなり
引きこまれます。
ときには涙をさそい、126分の上映時間は
あっという間にエンドロール。
自身をこっちの世界に合わせる苦悩。
主人公は最後の最後に体現して見せてくれました。
最上級にせつないくて美しい作品に出会えました。
詳細評価
イメージワード
- 泣ける
- 悲しい
- パニック
- 不気味
- 恐怖
- 絶望的
- 切ない
- コミカル
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