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上映中

すばらしき世界 (2020)

監督
西川美和
  • みたいムービー 694
  • みたログ 2,098

4.23 / 評価:1751件

冗長で、感傷的で、甘ったるい

  • uzu***** さん
  • 2021年3月4日 14時28分
  • 閲覧数 1009
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

人生の大半を塀の中で過ごした男の再出発。「今度こそ、堅気だ」という言葉をつぶやくのははたして何回目なのか。
やる気はあれど空回りしなかなかうまくいかない、自分を捨てた母親への愛憎入り混じった執着からも逃れられない。その苛立ちは十分に伝わりましたが、役所広司の怒鳴り声を聞き続けるのがツラい。役所広司のアップを見続けるのもツラい。決して苦手な俳優ではなかったはずなんですけど。
なんというか、「ほら、ここ、この役所さんの表情、見て!凄いでしょう!!
」という監督の声が聞こえるようで、それでもうお腹いっぱいになってしまった感がありました。

周囲の人間も、なんだか噓くさい。身元引受人の庄司夫妻はともかく、津乃田と松本があそこまで三上を応援し、親身になるのはなぜなのか。その十分な説明がない。
どう見ても、三上は応援したくなる人間ではない。すぐに怒鳴り、恫喝し、まともな話し合いが成立しない。
ひょっとして彼らは底辺の人間である三上を応援することで自分の善人ぶりに酔いたいだけなのでは、とすら思ってしまった。

一番白けたシーンが、三上が働く介護施設での障がい者いじめ。わかりやすく性格の悪い職員が、わかりやすく心優しい障がい者の同僚をいじめ、これ以上問題を起こしたくない三上は必死に拳を握りいじめを黙殺する。
何が言いたいのだろうか。人を殺したけど正義心を持つ三上のほうが、人を殺してはいないけど弱いものいじめをする人間より善い人間だとでも言いたいのだろうか。そんなわけない。人を殺さず、真面目に働いて、普通に暮らすほうが善い人間に決まっている。(※いじめは絶対に許されません)

同じ日に観た「ヤクザと家族」もアウトローの人間の末路を描いていたけれど、同作に比べると明らかに甘ったるく感傷的に感じました。私はとても苦手なタイプの映画です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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