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上映中

すばらしき世界 (2020)

監督
西川美和
  • みたいムービー 571
  • みたログ 1,438

4.23 / 評価:1179件

三上さんは最後にすばらしき世界を感じた

  • hir***** さん
  • 2021年2月23日 19時26分
  • 閲覧数 122
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

映画でも小説でも、絵画でも何でも、 
観られる者は観る者にこそ影響するのだと思う。  

本作の主人公、三上さんは僕とは逆だ。僕はリアルで言いたいことは言えないし、怒りたいことも怒れない。 
それは多くの現代人と共通していると思う。自分を出す勇気がないのだ。 
三上さんはその逆で、実直で正直な人物なのだ。 

むしろ僕は取材する津乃田に感情移入できる。 
津乃田は何かを創作したいがわからないまま、長澤まさみの口車に乗ってノンフィクションの撮影を始めるが、彼はその工程で成長を、成長というと良いことみたいなので言い方を変えて言えば、変化していく。。それがこの社会的には良いことなのか生きにくくなることかはわからないけれども。。。 
  
終盤、お風呂のシーン。三上さんの背中を流す津乃田。 
ここでカメラは完全に、津乃田の顔しか映さない。主役の三上さんは肩しか映らない。でも役所広司はちゃんと演技してる。それを想像させる仲野太賀の演技。 
役所広司の顔を映さないことで、敢えて鑑賞者に演技を想像させられる監督の技量。この点はすごいと思った。
 
感想として、僕が三上を羨ましいと感じと同じように、三上も一般人、つまり我慢できる人々を羨ましく思ったのだろう。 

人は他人のことは100%わかり得ない。でもそれがわかってても、わかり得たいと努力する人々がいること、それがすばらしき世界、なんだと思う。。。最後にコスモスを握りしめた三上さんは、わかり合いたいと願ったのだと、僕は思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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  • 泣ける
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