2作目も十分楽しめた
- UrbanDockGoer さん
- 2021年1月14日 7時12分
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- 総合評価
ゾンビ映画は1ジャンルを築いていると言えるほど、愛好者がいるらしい。特に西洋では。
俺はハッキリ言って、ゾンビ映画は好きではない。 予告を観る限り、人間ドラマも色濃く有った前作“新感染 ファイナル・エクスプレス”より、さらにゾンビ色が強そうなので、あまり良くない予感が・・・
でも、期待しないで観た前作は望外の面白さに感服してしまったので、本作もとりあえず観てみようと思った。
結果、やっぱり面白かった(笑)
【物語】
前作のパンデミックから4年後の韓国が舞台。ただ、前作の登場人物は一切出てこない。 舞台の継続性はあるが、それ以外は全く新しい物語。
元軍人のジョンソク(カン・ドンウォン)は4年前のパンデミック発生時に香港に逃れて生き延びた。 しかし、香港では差別され、鬱屈した日々を送っていた。 ある日、生活を一変し得る大きな儲け話を持ち掛けられる。
韓国は今や廃墟と化し、ゾンビの中で少数の生き残った人達が密かに暮らしていた。貿易もビジネスも海外と断絶しているため、米ドルなどは紙くずに等しいが、海外に持ち出せれば価値を持つ。韓国に取り残された2000万ドルを持ち帰れば、半分を韓国上陸部隊で山分けできるという話だった。
ジョンソクは香港に渡る船中で感染して亡くなった姉の元夫に誘われ、渡航を決意。 彼らを含めて4人の部隊が韓国に上陸。 3日以内に2000万ドルを積んだトラックを回収すれば、船が港に迎えに戻るという約束。 4人は首尾良くトラックを見つけ、ゾンビから逃れて回収に成功したかに思えた瞬間、襲撃を受ける。
襲撃したのは市民救助を命じられた元軍隊で、今は自分達が生き延びることしか考えていない悪徳私兵集団だった。現金を積んだトラックは元食料品搬送用だったため、食料目当てで狙われたのだった。 トラックから放り出されたジョンソクはゾンビの餌食になろうかという瞬間、車に乗って駆け付けた少女2人に助けられる。連れて行かれたのは街の片隅でひっそり暮らしている生き残り家族の住まい。少女2人と母親と祖父の4人で暮らしていた。
彼らはジョンソクから事情を聞くと、トラックを奪い返して、一緒に香港に渡ることに希望を見出す。 彼ら5人は凶悪な私兵軍と大量のゾンビを相手に、命懸けの脱出劇に挑む。
【感想】
今作は前作と比較し、よりハリウッド風である。
人間ドラマというよりは娯楽大作。
楽しみの中心は大掛かりなアクション映像。
当然CGが中心となるものの、カーアクション等の迫力はかなりのもの。
前作のCGはショボかったのだが、前作のヒットで予算が取れたのか、今作の方が数段迫力を増している。
少なくとも邦画ではこれだけの迫力映像は観たことが無い。
人間ドラマも思ったより盛り込まれており、その部分も楽しむことができた。
ただ、唯一残念だったのはクライマックス。
演出があまりに冗長。
「オイ、いつまでやってんだ!」
と思った。 あれが無ければもっと完成度が高かった。
しかし、それを差し引いても十分楽しめた。
娯楽作として、おススメできる1本。
今回初めて感じたわけではないが、残念ながら邦画は韓国映画に負けていると改めて思わされたことを付け加えておく。
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