ここから本文です

劇場版 『アンダードッグ』 【後編】 (2020)

監督
武正晴
  • みたいムービー 59
  • みたログ 133

4.25 / 評価:100件

リアリズムを極めたアート

  • fuj******** さん
  • 2021年5月16日 0時53分
  • 閲覧数 127
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

その昔『鉄腕ジム』という映画があった。
近代ボクシング草創期を描いた名作で、
単なる路上の殴り合いをスポーツへと昇華させた史実に深い感銘を受けた。

ボクシングとは野蛮な殴り合いである。
野蛮な殴り合いだからこそ、紳士的でなければならない。

ところが日本では、ある時期からどんどんチンピラ化が横行し、
どーしてこうなっちゃうの?と門外漢ながら悲しい思いをしてきたが、
協会トップがモロそっち系だったと露見し、大いに納得したものだ。

本作はそうした事情をヒョイとかわし、ボクシング本来の濃密なドラマを展開。
前後編2ラウンド勝負でたっぷり五時間近くかかる長尺だが、必然ではある。

前半は如何にもありそうな、お笑いタレントの無謀なプロ挑戦が主軸。
成り切れない人たちの遣り切れなさを描きつつ、
テレビ局主導の半分八百長エキシビジョン・マッチをどう収めるかで引っ張る。
なかなかにスリリングで意外な感動を呼ぶが、これでまだ前座試合。

後半は引退しそびれた元チャンプと、罰当たって失明寸前の新人で一大決戦。
二人の因果を次第に明かしつつ、そこに連なる脇役たちの思いも複雑に絡め、
全てを一気に集約した復活へのリベンジ・マッチへと雪崩れ込んでいく。

その渾然とした出来栄えは映画芸術の精華と言えよう。
ここまでくれば野蛮な殴り合いもリアリズムを極めたアートと化す。
スクリーンから飛び散る飛沫で感染必至!今や目にしただけでハラハラもの!
っか五輪フツーに中止っしょ?馬鹿なの?

欠点は劇中の面白くないバラエティ番組が本当に面白くない点と、
ベッド・シーンの多いこと多いこと!ファイト・シーンより多くね?
サービスなの?これがホントの拳闘違い?ごめんねオヤジで。

あとやっぱり長いな。
この長さで何も残らなかったら詐欺でしょ!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • スペクタクル
  • 勇敢
  • 絶望的
  • 切ない
  • セクシー
  • かっこいい
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ