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サイレント・ウォーター

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4.0

ネタバレBREAKING SURFACE!!

原題はBREAKING SURFACE(破断面→水面浮上)であり、この映画においては2つの意味があると考える。 ひとつは、まさに湖底よりの脱出劇である「水面浮上」。 もうひとつの意味は、その脱出出来た要因をも示している。姉の母や妹に対するトラウマがSurface「表面化」して、怖がり、そして必死にそのトラウマと闘い、結果としてBreaking「克服」する事が出来た。 その時はまさしく、妹に助けられ岩場でトラウマから解放されての生還した瞬間!、、、のような気がする。 姉の戦い方は決してスマートなものではなく、トランクの開け方ひとつ分からなく、ボンベも2度も落としてしまっている。命の危機に晒されている妹に何度も諭されていた。また、飼い犬にも馬鹿にされているようだったが、妹を救う一心であり、その実直さは嫌いじゃない。(笑) そのドジな姉の設定と冷静に対処する妹の対比も面白かった。 フィヨルドの美しくもあるが寒々とした風景描写も綺麗だ。また、このような水中での描写は誰が誰だか分別つかない場合が多いのだが頭上のライトで良く分かった。脚本も尺が短い(82分)中でよく纏まっていたと思う。 ラストの姉妹が一緒にbreaking surface(水面浮上)する描写も二人で協力し合って脱出できた内容を象徴的に美しく表現できていて良かった。 頭脳明晰ではないも者も時間のある限りやり尽くせば何とかなる場合もある。自身が心高ぶり平常心を失う事もよくあるので私にとっては教訓的な映画でもあった。(笑)

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