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タイトル、拒絶
2020年11月13日公開

タイトル、拒絶

R15+982020年11月13日公開

s_w_l_j

4.0

身近にある死と、生への希求

心が痛くなるような過去や葛藤がある登場人物ばかり登場する群像劇。ひとりひとりの個性が際立っていて、それぞれにドラマを感じて良かった。元々舞台の映画化とのことで、デリヘル派遣事務所を舞台に密室劇のような濃密さはなるほどと納得。特に準主役とも言えるマヒルの存在はこの映画の縦軸となっており、ラストのセリフや夕焼けと共に印象に残残る。「東京なんて燃えてしまえばいいのに」「私は逃げるから」と死と生の願望が共存しているところがすごくリアルだと思った。死ぬしかないけど、どうにかして生き延びたいという声に出さない心の声がすごく胸に響いた。クールになんて人は生きられないのだ。 ところで伊藤沙莉は不思議な女優だなと思う。ドラマの「ラストコップ」の頃からハスキーボイスが印象的で注目していたが、カノウという平凡な?女性を淡々と演じていて、主人公という気負いがなく説得力もある。

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