ここから本文です

上映中

いのちの停車場 (2021)

監督
成島出
  • みたいムービー 305
  • みたログ 760

3.44 / 評価:603件

映画としての命を踏み外した大駄作

  • nak******** さん
  • 2021年6月10日 21時59分
  • 閲覧数 1203
  • 役立ち度 10
    • 総合評価
    • ★★★★★

最近見た数多の映画の中で、最低の出来です。
薄っぺらい、リアリティに欠ける、全てが嘘臭く中途半端過ぎ・・・
何から言ったら良いのか分からない程、映画としても破綻してる気がします。
そもそも映画の中で時の流れや、登場人物達の心境の変化・背景や葛藤などが
きちんと描き込まれないままに、次から次へと死にそうじゃない人たちが死に、
ただただ安手で感傷的な死と憐れみばかりが積み重なってゆく愚鈍な展開。
観客は何ら感情移入もできないまま、最後まで置いてきぼりにされます。

そもそもが在宅医療に関わろうと思って生まれ故郷に帰ってきた訳ではない
主人公が、終末医療とも真摯に本気で向き合って行く過程や葛藤、覚悟にこそ、
この映画が映画として成立する、命の停車場になり得る肝が有った筈なのに…
あのSTATIONとかいうあざとい看板を掲げた飲み屋で皆でモノマネして
無駄な時を過ごしたり、とにかく失笑したくなるシーンや描写が続きます。
終末医療というものが、死を迎えようとする者や患者の家族達に、命が終わりを告げる最後の瞬間までに、いかに寄り添えるのか?がテーマであるならば、
映画としても下らない時間を費やしている場合ではないでしょうに。

死は人間にとって哀しいもの、だけど人生の荘厳なクライマックスでもある筈
です。在宅医療に関わる者はその現場でどうあるべきか?患者の病や心の振幅にどう対峙していくか?家族とどう関わって、どう敬意を払い、人生の幕を閉じる
お手伝いをするべきなのか?何が出来て何が出来ないのか?嘘をついてでも癒すことが大切なのか?希望を叶えることが使命なのか? 死の側や先にあるものを
どう見据えるべきなのか? 本気でそこに関わっている人たちは、そこで日夜
もっともっともがき苦しみ、葛藤を続けているのではないでしょうか。

この映画の主人公は最後まで少しの成長も出来ず、自分の力ではあの少女にさえも全くの無力のまま傍観し、父親の今際の極みにさえもきちんと向き合えず、
やがて映画は登ってきた朝陽で誤魔化し逃げて、幕を閉じてしまうのです。
最低だな〜やっぱりこの映画。きちんと命に向き合う気概が端からないのなら、
題名に【いのち】なんて掲げないで下さいね!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不気味
  • 絶望的
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ