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ビューティフルドリーマー
2020年11月6日公開

ビューティフルドリーマー

752020年11月6日公開

rfm********

4.0

ネタバレ「うる星やつら2」の実写版が見られて幸せ

題名が『ビューティフルドリーマー』で、押井守原案とあるので、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』を見直してから本作を見た。  予告編で少年の口に戦車の砲塔が近づく場面、青い髪の女生徒、白い帽子の少女が「責任取ってね」と言う場面などがあったので、映研の生徒がいわくつきの脚本「夢見る人」を撮影する話とは、『うる星やつら2』を撮影する話ではないかと思った。本作を見たら予想通りだったが、そのクオリティーの高さに驚いた。台詞や情景は『うる星やつら2』と全く同じ。サクラ先生と温泉マーク(映画はアヤメ先生と教頭)が喫茶店で話す場面は、銀色の砂糖入れに2人の姿が映る場面も同じで感激した。360度回転場面は、テーブルの中央に回転台に乗せたビデオカメラを置き、テーブル上のカメラマンが回転させ、音声など他のスッタフはカメラに写らないように音を立てずに移動していたので、実写の苦労に感心した。  オーディションで、プロデューサーのリコが元AKB48の秋元才加に「アイドルの経験はありますか?」と質問するのは笑った。長い黒髪のウィッグを付け「世迷言はいい加減にせい!」と叫ぶ秋元才加は、サクラ先生にしか見えない。 ラム(映画はカチューシャ)役の福田愛依は、最初、台詞が変だと思ったら、福田が熊本弁で「何でだっちゃ」と言うと、ラムだ!ラムが話していたのは熊本弁だったのか?青い長髪のウィッグを付けたら、予想以上にラムに似ている。角を付けたらもっと似たろうに。  しのぶ(映画はシオリ)はリコが演じたが、長い台詞を表情やしぐさも似せて話すので感心した。  予告編で戦車の脇に立っていたかざりは、戦車の紹介だけなのが残念。竜之介の役が合っているかも。  校長役の升毅が長台詞を間違えずに言う場面は感心したが、アニメ版の台詞を言わせた方が良かった。  風鈴の場面も、実写でよく再現したと思う。白い帽子の少女は、もっと出て欲しかったなあ。 最終カット撮影で、監督のサラが校舎の模型に看板を貼ると「ビューティフルドリーマー」のタイトルだったのも、アニメ版を彷彿とさせ、感動した。  アニメ版は現実か夢か分からなくなる場面があったが、本作もリコは「毎日、撮影は合宿みたいで楽しい」とアニメ版と同じような台詞を言う。サラは「私は映画を作るという夢を見ていたのにすぎないのか」と悩む。夢と現実が混同する場面が登場するのも良い。  上映時間が1時間15分と比較的短く、もう終わり?と思ったら、予告編が流れてびっくり。他にも映画の場面をこんなに撮っていたとは。『夢見る人』の完全版を見たい。でも巨大な亀はどう撮る?ラム(カチューシャ)が飛ぶ場面は? と言う事で、『うる星やつら2』の実写版を意外な形で見られて嬉しい。見ながら「凄い!」を連発してしまい、他の観客に迷惑をかけたかも。ただ、部員同士の会話は完全な台本がないそうで、アドリブ的でまとまりがないのが気になった。

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