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もう終わりにしよう。 (2020)

I'M THINKING OF ENDING THINGS

監督
チャーリー・カウフマン
  • みたいムービー 4
  • みたログ 24

3.06 / 評価:17件

個人的解説

  • thisisacupofcoffee さん
  • 2020年9月6日 19時44分
  • 閲覧数 174
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

う~ん、これは難解な……
前編はあらすじにあるように、彼女を故郷に連れて行く話である。だか、彼氏であるジェイクの実家が少々風変わり?なような……次第に違和感を覚えて……。というようなあらすじ。

他のネタバレや考察を一切見ていない。個人的な感想と考察です。

前編はあらすじにあるように、少々乗り気でない主人公-どうやら大学で物理学を教えていて論文か記事の締切が迫っている女性-が、7週間前に飲み屋で知り合った彼氏-同じく物理学を学んでいる真面目な男性-の実家に初訪問する話である。

雪の降る中、彼女は彼氏の運転する車に乗り込む。その道中の会話からして不穏である……。彼女の心中を表した詩は、なんとも不穏で、ここまでの心情なら彼氏の実家ではなく今すぐ心療内科で診てもらったほうがいいのでは、と心配するほど陰鬱なものであった。(しかし情景は綺麗。)
なんやかんや実家に到着するも、あかずの地下室、出てこない両親……。やっとこさ出てきた両親は突拍子もなくまくし立てて話す・突然の下ネタ・微妙な自慢話、とズレまくり……。。これは困る……。しかし主人公は、なかなか溶け込もうと努力する。しかし、帰ろうと立ち上がってみると、そこには誰もいない。振り返ると未来の両親思しき姿。母親は寝たきり、父親は痴呆になっている様子。ジェイクは甲斐甲斐しく世話するも、弱気になってしまっている。気の毒に思い、主人公はなぐさめる。

吹雪の中、帰る主人公とジェイク。ジェイクはしきりに、両親の感想をきく。いやーちょっときついわwwとか言えないでしょ……主人公はきちんと、いい人だった、と言う。
帰り道の途中、彼氏はアイスクリーム食べないかと言い出す。たぶん、過去でいい思い出のある場所なんではないかと感じた。元カノがいるんじゃなかろうか……。
クスクス笑う美人な2人のウェイトレスと、手に発疹のある子が迎えてくれる。アイスクリームシェイクをふたつ。
その中、手に発疹のある子が、「この時間に留まっていてはいけない」と忠告する。ジェイクにきこえないように、こっそり。
結局詳細を聞けないまま、発進する車に乗り込む主人公。
ジェイクがまもなく、アイスクリームを食べきれず、溶けると車がベタベタするから捨てたいと言い出す(なんでや……)
近くに通っていた高校がある、と言い、立ち寄る。ゴミ捨ててくるといい車をおりたジェイク。しばらく経ったが戻ってこない。
高校の中にはいる主人公。そこにはジェイクの未来の姿とおぼしき掃除の人が。優しく迷う主人公を受け止めてくれる。

ここからが解釈が別れるパートと思う。
個人的には、バレエで踊り出すシーンは主人公の願望の未来。自分に好意を寄せるジェイクと、もう1人の男性(?)。もう1人の男性に刺され、ジェイクは亡くなる。そこには尊い(?)愛が……。
もう一方、こちらはジェイクの望む未来。自分がノーベル賞?をとり、人々に称えられる。大喝采の中、ミュージカル調に歌い上げ、幕……。

エンディングでは2人の望みを嘲笑うかのように、雪に埋もれた車がうつる。しかしスタッフロールのなか響くエンジン音。これは早朝にやってきた除雪車か?はたまた、生きていた2人が朝にエンジンをかける音か?……それは観客に委ねられる。

ひとつ言えるのは、2人が生きていても、見ている未来があまりにも異なり、しかもどちらも相手のことを自分の未来の脇役としか考えていないので、2度と一緒に車に乗ることはないのだろう。

いくつか、気になる点がある。
・地下室の洗濯機の制服-未来のジェイクの掃除婦の制服であった
・途中でてきたドラマ内のビーガンのバーガーショップのウェイトレス-なにか意味があったのだろうか

総じて言えるのは、以下が秀逸であったこと。
・気持ちが通じあわない2人の不穏さの表現が見事であったこと
・劇中に他のドラマのエンドロールを挟む、あったかもしれない未来をあたかも本編として描くという斬新な手法

逆に起承転結のある親切な映画を見る方には、なんじゃこりゃ???という状況になるかも…………。

わたしも個人的には悪くなかったが、もう少し筋を親切にしてくれると、見やすかったかな……と思う。
しかし、行きしなの不穏な詩は最高でした。
ピエロは本音の言えない主人公を模したシンボルでしょう。主人公が車に乗る最初から、アイスクリームを買う最後までつきまとい、高校にはいるゴミ箱にピエロのロゴのついたアイスクリームのカップが大量に捨てられている=ここからは建前を捨てた本音の世界、という目印でしょう。
現に、高校のなかでは主人公とジェイクのそれぞれの誠に身勝手な未来の願望のオンパレードでした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 不思議
  • 不気味
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