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名も無き世界のエンドロール (2021)

監督
佐藤祐市
  • みたいムービー 189
  • みたログ 800

3.61 / 評価:661件

共感はしないが、終盤の回収は出色

  • UrbanDockGoer さん
  • 2021年2月4日 12時12分
  • 閲覧数 2048
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

今週観た“花束みたいな恋をした”、“ヤクザと家族”、本作の3本の中で一番期待していなかったが、本作が一番良かった。


【物語】
孤独な境遇で育ったキダ(岩田剛典)とマコト(新田真剣佑)は幼い頃からの親友。 転校して来たイジメられっ子ヨッチ(山田杏奈)も加わり、3人は小学校から大人になるまで支え合いながら、固い絆で結ばれて成長していく。

高校卒業後キダとマコトは共に地元、田舎の自動車修理工場で働いていた。ある日、傷ついたポルシェの修理を若い女(中村アン)が持ち込んで来る。金はいくらでも出すが、身元は明かさないワケあり風の女は高飛車だが、都会の空気を纏う美女だった。 マコトは女にちょっかいを出すが、生きる世界の違う女に当然のごとくあっさりフラれる。

その直後、マコトは修理工場をやめて、消息を絶つ。キダは1人残り、働いていたがしばらくして修理工場が道路計画進展による立ち退き要求で廃業。 オーナーにとある横浜の会社を紹介される。その会社は表向き商社だが、実際は法の外の裏稼業が真の姿だった。ずっと探していたマコトの消息も簡単に掴んだその会社に雇われたキダは交渉屋として暗躍することとなる。

数年ぶりに再会したマコトも子供の頃からの手先の器用さを生かして裏社会で金を稼ぎ、地味な生活をしながらひたすら金を貯めていた。金を貯めているのには明確な目的が有った。 貿易会社を買い取り社長の座を手にしたマコトだが、それはまだ手段に過ぎなかった。さらに目的に向かうマコトにキダは力を貸す。



【感想】
序盤は2人の関係が、子供の頃から現在に至るまで時間を前後させながら描かれ、ふんふんという感じ。
しかし、キダとマコトが再会を果たすあたりから、違和感が出て来る。 
「なんでマコトはそんことに執念を燃やす?」
「なんぼ無二の親友でもキダはなぜそんなことに手を貸す?」
徐々に膨らんだ疑問というか不満が最後に一気に回収される。


宣伝文句の「あなたの心は奪われる」というような共感・感動は無かったけれど、「ラスト20分の真実」は偽り無しというか、見事に乗せられた。
「ああ、そうだったのか」
という最後に腑に落ちる“快感”を味わうことが出来た。
後から思えば、観客に疑問・違和感を抱かせるのも意図通りだし、終盤に差し掛かったところで展開が読め始めたが、中盤まで先読みをさせないストーリー・脚本・演出は素直に褒めたい。


岩田剛典はいつものような爽やかさは無いし、新田真剣佑もあまりカッコ良さはないけど、双方これまでの出演作の中で一番役者らしかったように思う。
また、中村アンは“嫌な女”が良くハマっていた。


見応えのあるサスペンス作品だった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 知的
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