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ヒトラーに盗られたうさぎ
2020年11月27日公開

ヒトラーに盗られたうさぎ

ALS HITLER DAS ROSA KANINCHEN STAHL/WHEN HITLER STOLE PINK RABBIT

1192020年11月27日公開

ひーろーかむおん

3.0

残虐なナチス迫害モノとは一線を画した作品

…自粛生活中にWOWOWで映画三昧の日々を過ごし、レビューが一杯溜まってしまったので、ザックリと書くことにする。  あらすじは、WOWOWのが見付からないので、Yahoo解説の次のとおり。  『1933年、ベルリン。  演劇批評家であるユダヤ人の父(オリヴァー・マスッチ)を持つ9歳のアンナ(リーヴァ・クリマロフスキ)は、ある朝母(カーラ・ユーリ)から家族でスイスに逃げると打ち明けられる。  新聞やラジオでアドルフ・ヒトラーを批判する父は、選挙で彼が勝利した後、反対者への粛清が始まると考え家族でドイツを脱出する計画を立てていたのだった。  荷物は一つだけと母に言われたアンナはうさぎのぬいぐるみを持ち、両親と兄マックス(マリヌス・ホーマン)と共にスイスを目指す。』  で、スイスへ旅立つのだが、アンナが家中の愛着のある物たちにさよならを言う場面は切なく、父母以上に慕っていた家政婦のおばあちゃんとの別れは引き裂かれるような思いがしたことだろう。  で、スイスへ渡り、これまでの豊かな生活からガラリ一変だ。  演劇評論家の父に出来る仕事は殆どないので暮らしは困窮の一途を辿り、何よりも言葉が不自由なので友達もあまりできず、兄と二人っきりで遊ぶことが多くなる。  で、生活の糧を求めて今度はフランスに移住し、又も異なる言語と新しい友達に戸惑い、慣れつつあったところでイギリスへと渡ることになるのだった。  ストーリーは、アンナを中心とした日常が淡々と描かれるだけで、派手な演出は皆無に近いが、各国を転々とせざるを得ない家族の現状がひた寄せる戦争の過酷さをひしひしと伝えて来る。  ラストは、そんなアンナにも細やかな喜びがやってくる。  言葉には苦労されっ放しのアンナが学校の作文コンクールで賞を貰ったのだ。  また、アンナは絵画にも目覚め、パラパラ漫画を両親に披露するまでに至るのだった。  絵本作家ジュディス・カーの誕生の瞬間だ。  残虐なナチス迫害モノとは一線を画した作品で、非常に愉しめた3.4点といったところかな。  (メモ パスワードを忘れてトラブってしまったので、新たに開設した。  旧(fg9)レビュー数:4100件、新レビュー数87件目)

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