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レディ・マクベス (2016)

LADY MACBETH

監督
ウィリアム・オルドロイド
  • みたいムービー 9
  • みたログ 42

3.46 / 評価:28件

ピューっと燃え上がるレディ。

フローレンス・ピューの「ミッドサマー」主役抜擢に大きく影響を与えた作品だというのだから、「ミッドサマー」は「ホルガ村」「メイクイーン」「血のワシ」と並んで今年の流行語に選ばれ損ねましたし、ミッドサマリストとしては「ほぼミッドサマー・ザ・ビギニング」として見逃すわけにいかないぞと意気込んで、セカンド上映で観てきました!ちなみにシェイクスピアのマクベスとは全然関係なくて、原作はロシアを舞台にした小説だそうです。どっちにしても知らない話ですが。

■お話自体はたいした話ではないのですが、サクッとあらすじを書いておきます。

*ネタバレネタバレネタバレネタバレネタバレネタバレネタバレネタバレネタバレ

19世紀、裕福な商人の家に嫁いだキャサリン(ピュー)。
だいぶ年上の旦那は不在がちで、コロナ禍でもないのに「お前はステイホームしとけ!」と外出を許さない。でもキャサリンの体に全然興味がなくて求めない。義父もおかしな野郎で、抑圧的で虚無な日々を過ごしていた。
ある日、旦那が留守の間にワイルドな使用人セバスチャンから関係を求められる。拒否ったかと思いきや突然ピューっと燃え上ってしまい、夜な夜な不貞を繰り返していく。
2人の関係に気づいた旦那をええい面倒だと馬と共に○して雑に埋めて、パパなのにええいママよと義父も仕留め、旦那が外でこさえていた子どもも○すし、嘘をつくことになんの良心の呵責もなくて、その理由がすべて、セバスチャンとの秘め事のためって言うんだから、まあろくでもないです。純愛でも悲恋でもなんでもない。

そんな中に、ジェンダー、階級、人種といった、ホルガ村以外の世界ではいまだになんの解決もしていない問題が多く織り込まれていて、地獄だった現実から離れて辿りついたところがピューにとって祝福の楽園だったって話が「ミッドサマー」でしたが、本作は嫁いだ場所が地獄だったので、そこを楽園にしようと思ったら別の地獄に落ちてしまうという展開だから、ピュー以外の旅行者が陥った状態をひとりミッドサマリングしていたのが本作ですね(断言)。
「たいした話ではない」と書きましたが、ついミッドサマーを絶対標準としてしまってたかも知れません。まあまあたいした話ですね(笑)

■ごまかしの効かない作品
おそらく劇判が流れるのは全体で数分。無音の時間が長いので、ことが起きたあとの余韻が特徴的。壁を背にして立っているピューを無音で、物憂げな6月の雨に打たれながら気怠そうにベッドで横になってるピューを無音で受け止める。余韻の凪の中で観客は放ったらかしにされます。*6月の雨は勝手な創作です

もしテレビで放映したら「放送事故かな?」とTwitterに飛び交うのが間違いないほどの静寂。劇判はエンドロールでも流れず、聞こえてくるのは微かな鳥のさえずりだけ。
つまりここは観客の想像力の出番。ピューが何を考えてるのか、想像を巡らす時間がほぼ全編に用意されていたのです。

それにしてもピューって不思議な女優さんですね。「ちょっと何考えてるのか分からない」とサンドイッチマンみたいに言ってしまいますが、つまり考える時間を用意してもらっても結局何を考えてるのかよく分からない。
決してスタイルがいいとは言えないし、顔面偏差値の高い女優さんはほかにいくらでもいます。なのに目が離せません。こうなったらそのままのピューでいてほしいものです。ヒーローものとか絶対に出ないでほしい・・・

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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