レビュー一覧に戻る
Mank/マンク
2020年12月4日公開

Mank/マンク

MANK

1322020年12月4日公開

shoko

4.0

「市民ケーン」をみるだけでは情報不足

数日前にネットフリックスで鑑賞。 「市民ケーン」の脚本家の話だと聞いて、まず「市民ケーン」をみてからのぞんだのですが、その程度の予習では全然足りませんでした。 「市民ケーン」製作時の話で、オーソン・ウェルズもでてくるし、見なかったらもっとわからなかったのは確かですが(笑) 映画好きで古い映画もわりと知っている方なのですが、当時の映画業界や政治事情などもっとつっこんだ知識がないとついていけません。 さすがにルイス・B・メイヤーはわかりますが、セルズニックとかタルバーグとか1934年のカリフォルニア州知事選とか、知らないし。 あ、でも当時のフェイクニュースとかは面白かったな。本当にこんなことがあった? 話がわかりにくい理由は時間が何度も過去に戻るからで、まったく親切じゃないし、特に効果的でもなかったです。 「市民ケーン」のフラッシュバックスタイルを踏襲しているのはわかるのですが、「市民ケーン」よりこちらの方がよっぽどわかりにくいよ。 白黒撮影や光や影やアングル、そして音もまるで「市民ケーン」のようで、この映画がアカデミーの撮影賞を受賞したのは納得だけど、脚本や編集、演出はとにかくついていける人だけどうぞ的な不親切さ。 でも俳優さんはよかったですよ。 ゲーリー・オールドマンもアマンダ・セイフリッドも。 新聞王ハースト役は、「ゲームオブスローンズ」のタイウィン・ラニスターだし。 俳優さんの良さで忍耐して最後までみていたかんじ。 オーソン・ウェルズ役の人は、実物の方がよっぽどいい男と思ったけれど。 でもゲーリーさんはその当時のマンキウィッツさんよりずっと年上だから、それもわかりにくさに加担した面もあったかも。 英語でみたのですが、英語字幕をオンにしていたから、言葉の意味がわからなかったわけではないのですが。 アカデミー作品賞にノミネートされていたので、ちょっと期待が高すぎたのかもしれません。 一番の収穫はおかげで「市民ケーン」をみて、その面白さがよくわかったところでしょうか。 それでもみる人がみたら意味のある作品なのだろうな、と思うからおまけで四つ星。

閲覧数704