ここから本文です

ザ・ライフルマン (2019)

DVESELU PUTENIS/THE RIFLEMAN

監督
ジンタルス・ドライベルグス
  • みたいムービー 19
  • みたログ 32

3.64 / 評価:22件

冬期の戦闘服は擬態スーツ!

  • bakeneko さん
  • 2020年11月11日 19時56分
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

ソ連時代に発禁処分を受けたアレクサンドルス・グリーンスの自伝的ノンフィクション小説「Dvēseļu putenis:Blizzard of Souls(魂の吹雪)」をラトビアが国を挙げて映像化した戦争アクションで、第一次世界大戦に従軍した少年が見た戦争の惨状を一人称視点で活写してゆきます。

バルト三国の真ん中に位置する:ラトビア。第一次世界大戦直前の1913年に進駐してきたドイツ軍によって母親と愛犬を殺された16歳のアルトゥルスは、ベテランの狙撃兵である父親に後押しされて兄と共に狙撃隊に従軍することになる。森林での遭遇戦、塹壕戦、毒ガス攻撃…と様々な修羅場を潜り抜け、仲間や肉親の死を経験した少年はやがて一人前の兵士となるが、その頃ラトビアの太守国ロシアは革命によって内戦状態となってしまい…という小国ならではの“一体どちらの側に付けばいいんだ?”状態で誤った選択をした者が昨日までの友軍に処刑される不条理も華燭なく提示されてゆきます(このあたりが発禁処分になった原因だな!)。
また、銃弾が飛び交う実際の戦闘の惨状に加えて、死骸から靴や装備を奪い取りながら前進してゆく形振り構わないサバイバル戦闘や、氷で凍結して塹壕が滑る&穴が掘れない北欧ならではの戦場の様子を、あたかも観客自身も戦闘に参加しているかのような一人称視点の臨場感で見せてゆく作劇となっていて、「最前線物語」や「アンノウン・ソルジャー」といった一兵卒が体験する戦争の本質を活写した作品に連なるセミドキュメンタリー作劇となっています。
あまり見たことが無いラトビアの国旗や軍服も興味深い作品で、雪原に同化する迷彩服は軍服の常識に捉われない形状をしていますよ!

ねたばれ?
1、終盤で主人公たちは、ロシア(政権を引き継いだソ連)が停戦条約を締結したはずのドイツ兵と戦っていますが、これは1918年3月にソヴィエト政府がドイツ等中央同盟国との間で締結したブレスト=リトフスク講話条約において、ソヴィエトはウクライナを失いたくなかったことから、バルト全域を事実上ドイツに割譲し、この地域の領土を放棄したことに由来します。ラトビア軍は善戦し、その年の11月の第一次大戦終結を受けて、漸く民族自決権を掲げて独立を勝ち取っていますが、1939年の独ソ不可侵条約締結時の密約(=フィンランド、バルト三国はソ連の勢力圏に帰する)に基づいて進軍したソ連に1940年に再び併合されています(小国は辛いなあ~)。
2、エストニア人って料理が下手なの?

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • スペクタクル
  • 不思議
  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
  • セクシー
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ