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ザ・グラッジ 死霊の棲む屋敷 (2020)

THE GRUDGE

監督
ニコラス・ペッシェ
  • みたいムービー 29
  • みたログ 116

2.80 / 評価:91件

アメリカ版事故物件だけどコメディではない

  • dr.hawk さん
  • 2020年11月3日 21時33分
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

2020.11.3 字幕 イオンシネマ京都桂川


2020年のアメリカ映画
日本映画『呪怨(清水崇、2000年)』のハリウッド版リブート・第4弾
日本に棲んでいたはずの伽椰子がある女性に取り憑いて渡米するホラー映画
監督&脚本はニコラス・ペッシェ


物語は2004年の東京から紡がれる

ある家で介護をしていたフィオナ・ランダーズ(タラ・ウエストウッド)は家族のいるアメリカ・ペンシルバニア州のクロスリバーへと戻ってきた

だが実は彼女に付いて来た「あるモノ」があった

無事に帰省したフィオナは夫サム(デヴィッド・ローレンス・ブラウン)と娘のメリンダ(ゾーイ・フィッシュ)に出迎えられる

そして、このエピソードの後、不穏な背景とタイトルコールと共に「呪怨を抱いて生まれた者たちは〜」と言うナレーションが流れていく


時を経た2年後、クロスリバーにある女性警官が赴任してきた

夫を失って3ヶ月のシングルマザー、マルドゥーン(アンドレア・ライズボロー)は息子のバーク(ジョン・ J・ハンセン)と共に新しい生活を始める

マルドゥーンの相棒役はグッドマン刑事(デミアン・ビチル)で、彼は元相棒のウィルソン(ウィリアム・サドラー)と共にある事件を追っていた

2年前に起きた一家殺害事件

そして奇妙にも当時を彷彿させる変死体が森の中で発見される

名前はローナ・ムーディ(ジャッキー・ウィーヴァー)、自殺幇助のコンサルタントをしていてFBIがマークしていた人物だった


現場の刑事が口走った「ランダーズ事件」

それに興味を持ったマルドゥーンはグッドマンの警告を無視して調べ始める

ローディはマシスン家に出入りしており、そこから消息を絶っていた

そこでマルドゥーンはローディが死んだことをマシスン夫妻に伝えるために「レイバーン44番地」へと足を踏み入れるのである


物語は2004年のランダーズ一家殺害事件とその一家と関わりのあったスペンサー夫妻、ランダーズ一家が住んでいた家に越してきたマシスン夫妻の連鎖呪怨を描いていく

このエピソードが時系列ごっちゃまぜパターンの回顧入りまくる展開なので、途中から出てきたゾンビが誰なのかわからなくなってくる

呪怨が伝播した順番もわからないものだから、とりあえず「音と背後にふわっと現れる」タイプの怖がらせ方を楽しむより他なく、あってないようなストーリーを追いかける気にすらならない


呪怨の伝播を整理すると、

東京にてフィオナ→クロスリバーへ持ち込む

フィオナが狂って夫と娘を殺害して死亡

夫が家を売却しようとしていて、仲介人のピーター・スペンサー(ジョン・チョー)が死霊になった娘メリンダと接触

スペンサーが妻ニーナ(ベティ・ギルピン)を殺害して自殺

ランダース宅に引っ越してきたマシスン夫妻の妻フェイス(リン・シェイ)がおかしくなる

夫マシスン(フランキー・フェイソン)が安楽死のためにローナに依頼

ローナ在宅中にフェイスが夫を殺害

ローナ車で逃げて事故死

マルドゥーン、ローナの死亡をフェイスに伝えにくる

フェイス入院中に投身自殺

と言う流れだったと思われる


ちなみにマルドゥーンが引っ越してきた家がスペンサー夫妻の家で、ほとんど事故物件的な印象が強い


ランダーズ&マシスン一家の住んでいたレイバーン44はメリンダ(ひょっとしたら伽倻子?)の言う「見せてあげる」の件から続く「時間の流れが違う空間」だそうで、このあたりを真面目に考えると意味がわからなくなってくる

とりあえず、事故物件に引っ越してきた女刑事が事故物件に足を踏み入れて死霊に取り憑かれた

原因を取り除くためにランダーズ家を燃やしたけど、実は自分の家も取り憑かれていたと言うオチである

このオチもありきたりなので真新しさと言うのは感じないだろう

果たして息子が行った先(学校)でどんなことが起こるのか?は「多分作られないであろう『The Grudge5』に期待する」しかないだろうか


いずれにせよ、ゾンビになると判別不能になる作品なのに「時系列を交差させる」と言うジェットコースター系ムービーには禁忌の演出方法を用いたことに驚いた

しかも「あの時は」と言う使われ方ではなく、2004年東京→2004年クロスリバーの後、2006年に飛んで2004年に戻ってしまう

ランダーズ事件について調べ始めた後の時系列は2004年ランダーズ事件の後の2005年のマシスン事件を挟んでからのフェイス投身自殺に続く感じなので、かなり観辛い構成になっていた

わざわざ2004年東京のエピソードを入れる必要もなく、スペンサー一家の妊婦殺害のシークエンスは物語上ほとんど無意味である

おそらくはマルドゥーンの引っ越しに繋げたかっただけだとは思うけど、そこまで入り組ませる必要はなかったと感じた

驚かせ方も旧式なら、ストーリーにもまっすぐに伸びた道がないので、空撮でまっすぐな道を撮っているセンスも微妙である

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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