あらすじ・解説
調香師のアンヌ(エマニュエル・ドゥヴォス)は世界中のブランドと仕事をし、クリスチャン・ディオールの香水「ジャドール」などをヒットさせてきた。だが、4年前に多忙と仕事のプレッシャーから突然嗅覚障害を発症し、それまでの地位を失ってしまう。今は嗅覚も戻り、地味な仕事だけをこなしながら静かに暮らす彼女は、元妻と娘の親権でもめているギヨーム(グレゴリ・モンテル)を運転手として雇う。
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作品レビュー(20件)
- ハリウッドテン
2.0点
話しの内容は良いのかもしれないが、見どころが今ひとつない、のめり込んで観れなかった。調香師という職業がある事を始めて知った。
- dkf********
4.0点
調香師という映画的な素材を人生の再生ドラマに絡めて描く小粋な雰囲気はいかにもフレンチな香りがプンプン。まさにフランス映画でしか表現出来ない空気感に満ちている。 男女のバディムービーとしても見ることが出来るが、アンヌとギヨームの関係があくまで仕事上のパートナーとしてのみ成立しているところが脚本の胆でもあり、ここを安直に色恋沙汰に発展させたら一気に凡庸な恋愛映画になるところだった。 香水に関する変なウンチクや技法的な部分にほとんど触れられることなく、あくまで人情劇に軸足が置かれているところも見やすい点。 偏屈な女調香師役をエマニュエル・ドゥヴォスが好演。この人、フランスの女優の中では地味ながら常に良い仕事をしていると思う。 高評価も納得の佳作。人間ドラマが好きならば観て損はない。
- mon********
4.0点
観念的ではなく人情を全面に押し出したハートフルな物語でした。終わり方も秀逸。
- mom********
4.0点
香水好きにはおすすめしたい 見てる間に香水をつけたくなる映画
- 一人旅
5.0点
グレゴリー・マーニュ監督作。 本国フランスで興行成績第1位を記録した人間ドラマの秀作で、天才調香師と専属運転手の交流をユーモラスなタッチで描きます。 4年前に嗅覚を一時的に失いそれまでの地位と信頼を失ってしまった天才的な女性調香師:アンヌと、彼女のお抱え運転手となった中年男性:ギヨームの出逢いと交流の日々を綴ったドラマ映画で、ディオールの香水を手掛けた華々しい過去がありながらも現在はスーパーの芳香剤づくり等の安い仕事に甘んじているアンヌと、一人娘の親権を巡って元妻と係争中の身にあるギヨームという決して若くはない訳あり中年男女が織りなす化学反応とその行く先を見つめた“お仕事+再生ドラマ”となっています。 プロフェッショナルとその運転手の関わり合いを描いて、近作『グリーンブック』(18)を連想させる人間ドラマで、気難しいアンヌの言動に散々振り回されながらも次第に心と心が通じ合っていく二人の姿に心温まりますし、お互いにのっぴきならない事情を抱えた二人が、互いの長所を活かしまた互いの欠点を補い合うことで窮地を乗り越えていく“二人三脚の再生劇”が味わい深い余韻を残してくれます。匂いの組合せが香水となるように、縁もゆかりもない二人の組合せが“未来”という素晴らしい成果を残すのです。 余り語られることのない香水業界の裏側を舞台に、落ち目の天才調香師と運転手の交流を通じて生きる希望と歓びをユーモラスに導き出した良質な人間ドラマで、専門用語がばんばん飛び出す香水(匂い)にまつわる蘊蓄にも興味津々になれますし、凸凹な主人公男女に扮したエマニュエル・ドゥヴォス&グレゴリー・モンテルによる自然体の演技と掛け合いがとても魅力的に映ります。
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