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わたしの叔父さん (2019)

ONKEL/UNCLE

監督
フラレ・ピーダセン
  • みたいムービー 66
  • みたログ 76

3.76 / 評価:59件

生きるとか、死ぬとか、オヂサンとか

  • ookina_haruko_chan さん
  • 2021年6月11日 15時48分
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

少し前に観て、すごく感動したとか、そういう類の映画ではないのだけど、心に引っかかっていました。
今テレビ東京でやっている「生きるとか、死ぬとか、父親とか」を見て、ふとこの映画が思い出されました。

カワイイおじさん俳優が好きで、國村隼もそうだけど、小日向文世、橋本じゅん、温水洋一、酒井敏也、光石研、古舘寛治、滝藤賢一・・・味わい深いおじさんが、日本にはたくさんいます。
しかし、デンマーク映画のこのおじさんは、ナント、素人だったとか!!
見た目、海部俊樹に似ている(?)チョイ不気味な、おじさんというよりもおじいさんに近い高齢男性。
主人公の女性クリスは子どもの頃に母親を亡くし、兄が死んだことに落胆して父親が自殺。
酪農家のおじさんに引き取られて生活してきたものの、そのおじさんが倒れて身体が不自由になってからは、獣医になるという夢をあきらめ、酪農の仕事を引き継いで、たった二人で大きな牛舎を賄っている。

本当言えば、このおじさんとクリスは共依存と言ってもよいような、息苦しい二人だけの生活なのだけど、あまり干渉し合わず、淡々と暮らし、時にはユーモアが混じる。
「ゴッズ・オウン・カントリー」を思い出すような、過酷さもあるけれど、何か温かいヒューマンな感じ。
見かねた獣医師が途中途中親切に夢を後押ししようとしてくれたり、田舎の教会で出会った素敵な男性と恋が芽生えるかと思いきや・・・ボタンがかけ違ってしまう。
何せ、初めてのデートに、おじさんがついてきてしまうのだから・・・(笑)。
でもクリスの心の動きを丁寧に描き、本当にさりげなく、人生を語る。

ラストははっきりとは答えを出していないのだけど、いろいろ想像させられる、余韻のある映画。
地味だけれど、東京国際映画祭でグランプリを取ったというのがわかる気がします。
国際映画祭としては、あまり権威のない賞かもしれないけれど、極東の島国の、小さな小さな映画祭にぴったりの優しい佳作。
心のささくれをそっと包んでくれるような映画だと思います。

詳細評価

物語
配役
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