2021年11月27日公開

水俣曼荼羅

3722021年11月27日公開
水俣曼荼羅
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作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(6件)


  • shu********

    5.0

    コロナワクチンも同じようになる。

    水俣チッソメチル水銀被害は今も終わっていない。 福島第二原発放射能被害も終わっていない。 コロナワクチン被害も数年後に大問題になるだろう。 国の姿勢が全く変わらないから。 国民を守るつもりは微塵もない。 原監督にコロナワクチンについて追いかけて頂きたい。 でも、人ごとでない以上我々一人一人が真実を自ら知って 闘う姿勢を持たなくてはならない。

  • nar********

    4.0

    悶(もだ)える人々

    三部構成で6時間強の上映時間は長く感じなかった。 この映画は今も続く水俣病の深刻な被害を扱ったドキュメンタリーだが、時にはコメディー要素もあり、時には病気の真相を解き明かしていくスリリングなミステリーでもあり、または味わいのあるキャラクターが織りなすヒューマンドラマでもある、まさにエンターティメントとして楽しめた。 登場人物のキャラクターそれぞれがしっかり描かれていてまさに曼荼羅の様な色鮮やかな群像劇だった。ただ、被害者側の支援者達が怒りの感情を前面に交渉して相手に土下座を求めるようなシーンを観て、怒りだけで物事を進展させる事の問題と限界を感じた。また、この映画は国家権力を明確な敵として配置しているので役人は完全に悪者として存在しているが、ひたすら謝り続ける担当者も人間であり、それぞれの思いがあるはずなのでそちら側の視点も入っていたら、より鮮やかな曼荼羅になったと思う。

  • isa********

    5.0

    水俣ではタブーな話?

    今56歳。大学3年の時、池袋のシアターで土本典昭監督の水俣病3部作を観てショックを受け、2日後に水俣に行き駅前の旅館に泊りました。旅館の女将が患者さんのことを悪く言っていたのを思い出しながらの6時間でした。ありがとうございます。

  • ter********

    5.0

    日本人全員が観るべき作品

    皆さんが言うようにあっという間の6時間だった。水俣病の歴史と闘いが理解できるだけではなく、その患者のプライバシーにまで深く入り込み、そのキャラクターを観客の前にさらけ出さしてしまう。しかも嫌味がなくユーモアまで交えるのだから、監督の才能には驚くばかりだ。ミナマタがまるでディズニーランドに再現されたようなアートフィシャルな作品だったのに反して、熊本にしっかり息づいたライブの水俣を実感できる。 しかし如何になんと国と熊本県の汚さか。水俣病は未だ解決していないばかりか、わずかな解決金で幕引きを強要する非人道さ。これは水俣病だけではなく、日本全国どこでも起こっている不条理さであろう。改めて役人は、マトモな常識や感性をもっていては務まらない職業だと再認識した。

  • ysn********

    5.0

    本質にせまる

    6時間で一本4千円。どうせ自分とあと2、3人だと思っていたが、さすが原一男作品。満席だったことにかなり驚いた。 二名の医学者の活動を追いながら、水俣病の歴史・全体像が語られていく。 「末端神経の異常と思われていた水俣病が、実は脳がおかされたことによる感覚の麻痺が病気の根源であった」こういった発見によって、医学界での水俣病の位置づけが変わっていき裁判にも影響を及ぼすことになる。新聞の裁判記事だけでは分からない、新たな真実が次々と明らかになっていく展開は非常に迫力があった。 それにしても、医学界で異端児扱いされながら病気の根幹へと迫ろうとする浴野と二宮。この両名の活動には頭が下がる。この2人がいなかったら、もし原一男がいなかったら、自分は水俣病の実体を知らない日本人のままだったかと思うとちょっと怖くなった。 気になったのは”ニセ患者”という言葉だ。言語障害や体の震えなど、病状がはっきりと外部から見てわかる人ばかりではない。手足のしびれだけの症状の方は、他人から見ても病気にかかってるかどうか分からない。自覚症状のみだとニセ患者として不当に扱われることも多かった。 この自覚症状のみ、というのが水俣病のポイントだ。”他人が見ても分かりづらい”という特徴を、補償を出来る限り抑えたい国側につけ込まれたと思えてならない。 今や、パワハラ・セクハラ・モラハラなど大盛況だ。 人々は穏やかで健全な生活が侵害されることを絶対に許さない。「なぜ私がこなんな不快な思いをしなければならないのか」とすぐさま声を上げ、世間も当事者を徹底的に糾弾する。中には、そこまで言ったら何も出来なくちゃうだろう、と唖然とするような内容もある。とてもじゃないが、同じ世界で起こってることとは思えない。鑑賞後、少なからず混乱してしまった。 ドキュメンタリーは時代を切り取ることが、ひとつの役割だ。だが、原監督がカメラでとらえたのは単なる”時代”ではない。 日本という国の側面、問題を解決せずに先送りにしてしまう特性。 日本人の誰もが気づいているのに目を背けてしまったがために、悪化して修復不可能な膿みになってしまった部分を見事に削りとってみせた。

  • 伊佐山部長

    5.0

    水俣は国のまほろば

    水俣って、どういう所なんだろうと、ずっと思っていた。 コマ切れに編集された報道番組では食い足りない。かと言って、活字情報は想像力をかき立てて、欲求不満を募らせるばかりだ。 この映画は、尺はたっぷり取ってある。姑息な編集は必要ないほどだ。ゆったりした作りなのだ。 だから、本作からは水俣の風を感じることができる。水俣の汐の香りが漂って来る。水俣の魚が、銀色のウロコを輝かせて跳ね回っている。 そういう水俣の地に生まれ育った人々の体を、近代化学工業の毒が冒した。 誰の目にも明らかな被害が生じた一方で、目には見えない障害を被った人々もいた。 不可視の脅威は酸のように人の心を溶かす。恐れは偏見と差別の母だ。分断と排斥の父だ。 かくて水俣は、水俣病について公然と口にするのが憚られる町になってしまった。 なお、水俣病裁判の争点の一つに、国が定めた水俣病患者認定基準の当否がある。線引きが厳格過ぎて、ある時期以後は申請者のほとんどがふるい落とされるようになったのだ。この運用は、水俣病患者に対する偏見と差別に「お墨付き」を与える結果になった。 未認定患者の川上敏行さん(2020年、96歳でご逝去)は、40年近い歳月と、1千万円を超える受取補償金の全てを注ぎ込んで、たった一人の裁判を戦い抜いた。その風貌は、私の目にはクリント・イーストウッドそっくりに見えた。 金輪際、得にはならない裁判だ。愛する人を守るためでもない。 川上さんはきっと、プライドのために戦っているんだろう。歌の文句にある通りに。 (引用、はじめ) 頑なまでの 一筋の道 愚か者だと 笑いますか 気まじめ過ぎた まっすぐな愛 不器用者と 笑いますか 堀内孝雄「愛しき日々」 (引用、おわり) いや、笑わない。節操を尊び、進退に潔い日本人にふさわしい、堂々たる人生だと思います。 この映画に出て来るのは、こんなアッパレな人たちばかりではない。 水俣病研究者の浴野成生教授および二宮 正医師は、とってもアクのお強い凸凹コンビで、人によって好き嫌いがハッキリ分かれそうなタイプである。 この映画、このブルース・ブラザーズを、何だか妙にフィーチャーするなあと思っていたら、ある公式の場で、エルウッド、いや二宮大先生が、とんでもない醜態を曝してしまう。ネタばらしになるから、詳細は伏せておくが、私は大爆笑してしまった。 いやはや、奥崎謙三と言い、井上光晴と言い、原一男監督は「へんなおじさん」が良く良くお好きとお見受けした。 そうだ。コロナが収まったら、私は水俣に旅しよう。あの海と山を見るだけでも、足を運ぶ価値はある。 私のパワースポットだ。 水俣は国のまほろば。水俣しうるわし。

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