レビュー一覧に戻る
ガンズ・アキンボ
2021年2月26日公開

ガンズ・アキンボ

GUNS AKIMBO

R15+982021年2月26日公開

一人旅

5.0

両手に花…ではなく銃を持つ男

ジェイソン・レイ・ハウデン監督作。 主演のダニエル・ラドクリフが両手に銃を固定されたプログラマーを演じる異色のバイオレンスアクションで、タイトルの「ガンズ・アキンボ」は“二丁拳銃”を意味します。 しがないゲームプログラマーでネット上への過激コメントを趣味にしているオタク青年:マイルズが、人々を戦わせてその様子をネットで生配信する違法サイト「スキズム」を運営する闇の組織の怒りを買い、自宅を襲撃された挙句、銃を両手にボルト固定されてしまい、命が助かるためには「スキズム」の最強女プレイヤー:ニックスを打倒するしかないことを知ったマイルズは逃亡を続けながら反撃の機会を窺うが―という異彩のシチュエーションで突っ走ったコメディ色ありきのバイオレンスアクションとなっています。 『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』(16)のように、殺人ゲームをコンテンツとした闇サイトとそれに熱狂する視聴者の構図に現代のSNS&ネット社会を風刺させつつ、両手に銃固定という訳の分からない状況に陥った主人公の孤軍奮闘をユーモアを織り交ぜ活写した異色アクションです。両手の銃を取り外せないため、着替えやスマホ操作等の日常動作にも手間取ってしまったり、弾倉を含めると意外に大きめな銃二丁をポケット等に隠しながら自然に振る舞おうとする主人公の必死の光景が滑稽で笑いを誘いますし、戦闘能力が異常に優れた最強女プレイヤーとの追いかけっこ&攻防ではド派手なガンアクションの応酬で畳み掛けてくれます。 『ホーンズ 容疑者と告白の角』(13)、『スイス・アーミー・マン』(16)に続いて、主演のダニエル・ラドクリフが“ちょっとよく分からないキャラクター”に扮した“社会風刺+二丁拳銃バイオレンス”で、競争の熾烈なイケメン高身長だらけの俳優業界で生き残るためにも引き続き非正統派な役柄への積極的な挑戦が期待されます。

閲覧数671