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ガンズ・アキンボ
2021年2月26日公開

ガンズ・アキンボ

GUNS AKIMBO

R15+982021年2月26日公開

min********

3.0

ネタバレ「スキズム」は人をダメにする(意味深)

自堕落なゲーム会社社員・マイルズが、密かに行われている殺し合いのライブ配信に巻き込まれるアクションドラマ。 不定期企画・見逃したシリーズ、連休に合わせて3連発の1本目。 ハリーポッターで超有名になりつつも、その後は世間が戸惑うヘンテコキャラを演じ続けるダニエル・ラドクリフ。この作品ではなんと両手に銃を持っちゃいます。 マイルズはソーシャルゲームを開発するゲーム会社で働いているが、”英雄”になれない日々に退屈を覚えていた。ある日、彼は「スキズム」という殺し合いの模様をライブ配信するサイトを発見。視聴者を批判するコメントを投稿する。しかし、すぐに自分のIPアドレスが晒されてしまった。 マイルズが「スキズム」関係者の手によって意識を失った後、目が覚めると何故か両手に銃が。しかもボルトでしっかり固定されている。のちに彼は、「スキズム」内で最強の殺し屋と言われている女性・ニックスと対戦することになると気づくのだった。 ドローンで撮影された”本物の”殺し合いの映像が延々と流れ、そのド派手な映像で何故か興奮しちゃう人々たち。モラルなんてものガン無視なフリーダム空間、それが「スキズム」。 「SNSでかわいい画像をシェアするネット民よ、ホントはこんなのを見たいだろ?」なんてメッセージで、もうヤバさが伝わってくる。私もちょっと見てみたい気はするけど、同時に後ろめたさも感じる。 でも、劇中の視聴者はほぼ後ろめたさゼロ。完全に仕上がっている。 なんて恐ろしい世の中。 しかも、そのリーダーであるリクターがいかにも悪いことしてますよって感じのキャラクターで、鑑賞中、完全にブルブル震えた。 「人は見た目で判断するな」とはよく言われるが、こんな見た目で良い人と信じるほうが逆に難しいレベルの悪人っぷり。しかも途中、自分の考えと合わないスタッフを“追放”しちゃったから、まあヤバい。 ダニエル演じるマイルズは“クソリプ”で日々の憂さ晴らしするのが日課だという。 あれ、「スキズム」民やリクターとほぼ同レベルのような気が・・・(笑)。 どういうわけか、雑な手術によって両手に銃を持っちゃったマイルズ。与えられた銃弾は両方合わせてたったの100発。これでライバルの殺し屋・ニックスに立ち向かうだけでもヤバいのだが、そもそも、両手に銃固定では日常動作すらままならない。 スマホをいじる、用を足す、食材(8ヶ月前のものって、おなか壊すやつやん)を拾って食べる・・・。どのシーンでも悪戦苦闘するマイルズ。 両手が使えないだけで、当たり前の日常動作がこんなに難しくなるなんて・・・と書くと何だか感動ものっぽい雰囲気だが、大丈夫です。 この作品に感動の要素は1ミリもありません。 そして、マイルズ以外にも“被害者”は多数。 刑事のデグレイヴスは「実はニックスの父親なんだ。『スキズム』から娘を取り戻すんだ!」と決意した直後に殺された。ああ、合掌。 リクターに拉致られたうえ、マイルズの一連の行動のせいでPTSDになってしまったノヴァ。ご愁傷様。 「スキズム」はいろんな意味で人をダメにする遊戯。 しかも、リクターはマイルズの手で倒したのに、「スキズム」の世界展開は止められなかったという衝撃的結末。 リストの中に日本も入っていたので、もし殺し屋とドローンの組み合わせを見かけたら警察に通報ですね・・・。 典型的なB級アクション的内容で、モブキャラも含め、イカレまくった登場人物に色々ツッコミながら楽しむスタイルの映画だと思った。ド派手な装飾で彩られたドローンや美術も凄い。 何より、ダニエル・ラドクリフがいろんな意味で迫真の演技を披露したのも見どころ。アクションはもちろんのこと、銃を固定されてしまったからこそ出来た(?)コメディ要素も見逃せません。

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