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踊る海賊

踊る海賊

THE PIRATE

102

bakeneko

5.0

ネタバレジュディ・ガーランド大暴れ♡

1942年にブロードウェイで初演されたS・N・バーマン作の戯曲『海賊』の映画版で、最盛期(と言うか何とか仕事を順調にこなしていた最後の時期)のジュディ・ガーランド&新進気鋭のジーン・ケリーの組み合わせを魅せてくれます。更に、ゲストにコンビダンスの天才:ニコラス・ブラザーズを迎えて縦横無尽に飛び回る歌と踊りが愉しめる作品であります。 19世紀のカリブ海の島で、市長のドン・ペドロ・ヴァルガス(ウォルター・スレザク)との結婚を強いられていたマニュエラ(ジュディ・ガーランド)は、伝説の海賊マココの様な男を夢みていた。彼女が嫁入り道具を運ぶ船を見に港へ行った際に、興行に来ていたセラフィン(ジーン・ケリー)という芸人一座の男と知り合う。催眠術で彼女の秘めた理想の男を知ったセラフィンは、自分は実は海賊マココだと彼女に言い寄るが実は本物のマココは市長だった…というお話で、テクニカラーの美しい色彩に彩られたカリブの港を舞台にした歌と踊りが堪能できます。 30代前半で体のキレが素晴らしいジーン・ケリーと、花瓶etcの連続投げをワンカットで披露するジュディ・ガーランドの熱演が見所の作品で、“Mack the Black”♪、“Niña”♪、“Love of My Life”♪、“You Can Do No Wrong”♪、“Voodoo”♪…といったナンバーを愉しませてくれます。特にラストを飾る“Be a Clown”♪は「雨に歌えば」の“Make ’Em Laugh”♪に類似した出色の楽しいナンバーですし、同年に作られた「イースターパレード」の“We’re a Couple of Swells”♪のアステア&ジュディのコーラスと並べて観ると共通点を見つけることが出来ますよ! ねたばれ? 1、ヒロインの叔母さんを演じた:グラディス・クーパーは生粋の英国女優で、「マイ・フェア・レディ」(1964年)のヒギンズ教授の母親役ではアカデミー助演女優賞にノミネートされています。 2、物を投げつけるシークエンスをよく見ると、ジュディ・ガーランドが左利きであることが判ります(全て左手で正確に投げつけています)。

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