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ベイビーティース (2019)

BABYTEETH

監督
シャノン・マーフィ
  • みたいムービー 38
  • みたログ 69

3.29 / 評価:49件

エモい見た目の裏で、雑な点が多すぎる

  • min***** さん
  • 2021年7月25日 21時17分
  • 閲覧数 206
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

がんと診断された主人公の女子高生・ミラが、不良少年のモーゼスに恋をするラブストーリー。

不定期企画・見逃したシリーズ、連休3連発の2本目。あらすじを見る限りではいかにもよくありそうなラブストーリーだが、主人公の見た目にちょっとひかれた。

ミラは若くして病に侵された女子高生。ある日の学校帰り、駅で偶然、モーゼスという少年と出会う。彼に一目ぼれしたミラはさっそくお付き合いを始めるが、両親のヘンリーとアナは不満げな様子。
やがてモーゼスは他人の処方薬を勝手に取るなどのトラブルを起こし、両親は家から追い出し、ミラから離そうとするが、それでもミラとモーゼスの関係は続いた。だが、それも残りわずかとなり・・・。

キービジュアルにも使用されていたミラの青い髪だが、実は医療用ウィッグ。素の彼女は丸坊主のような頭で、抗がん剤治療の影響により髪の毛が抜けてしまっていたと推察できる。
この時点でミラは相当苦労していたことが分かるが、物語が進むと乳がんを発していたことも明らかとなる。
余命わずかと分かっていながら、それでも“普通の女の子として”生きているミラ。

そんな彼女だが、口の中に1本だけ永久歯へと生え変わっていないところがあるらしい。
だが、抜けるのを待っていたらそのうち自分のお迎えが来るかもしれない。
乳歯(=BABYTEETH)は子どもから大人への成長を表す象徴のひとつであり、この単語がタイトルに選ばれたことから、ミラの残りわずかな期間で起きた子どもから大人への変化を描いた物語だというのが分かる。

それにしても、ミラたちに「歯医者に抜歯してもらう」という選択肢はなかっただろうか・・・と思ってしまったのですが(苦笑)。

ミラの運命の恋人?であるモーゼスは薬物中毒らしく、実家へ帰っても居場所がない様子(このシーンは見ていてい何だか切ない)。
ミラと年の差なうえ、薬物以外にもいろいろとトラブルを起こす彼を、両親が許すはずがなく、中盤までは対立関係にあった。ミラが「許して!」と訴えたことで、何とかふたりの関係は続いていったって感じ
ところが物語が進むにつれ、急に両親が寛容的になる。これが本当に急。
もしかしたら、ミラの余命が幾ばくも無いと察したから、最後ぐらい自由に生きさせよう・・・と思ったかもしれないが、それにしても雑な展開な気がする。

そしてこの作品、他にもいろいろと雑だなと感じた点が多々ある。

まず、音楽教師とミラ&アナとの関係。
劇中のセリフから察するに、アナが生後間もないミラを知らない誰かに預けたから、ミラは病気を患い、アナはピアノを弾くのがトラウマになってしまった様子(ホントかどうかは不明)。そして、アナはギトンを憎み、ミラは同じ教師の音楽教室へしぶしぶ通っている。
2組の間にはもっと根深い関係性がありそうな気がしており、そこをもう少し描いてほしかった。

次にサブキャラたち。
妊婦さんは平気でタバコ吸っていて、赤ちゃんに影響がないか心配で仕方なかった。彼女にも何か背景があるようだが、そこは描かれず。
音楽教室の少年。ヴァイオリンはまあまあうまかったが、まあ、目立っていたのはそこだけかな。
中盤のクラブでのシーンで、ミラが全身タイツの女性モブキャラをじーっと見つめるシーンもあったが、特に重要な意味合いを持つわけでもなく(いや、実はミラは同性愛者とか的な意味合いがあるものかと信じちゃったよ)。

そしてクライマックス、ミラの死亡シーン。
てっきり枕に押しつぶされて即死かと思ったら、まさかの空を見上げるシーンで生きていると思わせてからの時間差死亡とは。乳歯が抜けたことで、ミラが大人になったことは理解できたが、その後の展開が謎すぎて・・・。
「目覚めたときにはもう死んでいたんだ」なんてサラッと言うモーゼスが、ある意味ホラーに見えてしまったよ。

まあ、要はよくあるキラキラな難病要素ありのラブストーリーなのであるのだが、色々と謎や雑な点が多すぎて、物語に没頭しきれないまま終了となった。
章ごとの区切りや見た目はとてもきれいだし、キャッチコピーにもあったエモーショナルっぽさはとりあえず伝わったのだが、いろいろとよく分からない映画でした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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