2021年9月10日公開

浜の朝日の嘘つきどもと

1142021年9月10日公開
浜の朝日の嘘つきどもと
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

福島県南相馬市の映画館「朝日座」は100年近くにわたり地元住民に親しまれてきたが、時代の流れに逆らえず、支配人の森田保造(柳家喬太郎)は閉館を決意する。森田が一斗缶に入れた35ミリフィルムに火を付けると、突然現れた若い女性(高畑充希)が水をかけて消火する。茂木莉子と名乗る彼女は、経営難の朝日座を再建するため東京からやってきたと話す。地域に根差した名画座を守ろうとする莉子と、やむなく閉館を決めた森田の思いが、朝日座の存続をめぐって交錯する。

シネマトゥデイ(外部リンク)

本編配信

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予告編・動画

作品レビュー(60件)

笑える17.5%楽しい17.5%泣ける15.5%コミカル13.4%切ない11.3%

  • mak********

    4.0

    いい塩梅の心地良さ

    お涙頂戴過ぎず、コメディ過ぎず、ちょうどいい、好きな感じの映画でした。 大久保さん、とてもいいです。

  • アニカ・ナットクラッカー

    5.0

    「名画座」という言葉が死語になるのは嫌だ

    今回取り上げるのは昨年9月に公開された『浜の朝日の嘘つきどもと』。タナダユキ監督の作品レビューを書き込むのは「百万円と苦虫女」「ふがいない僕は空を見た」に続いて3作目だ。冒頭に福島中央テレビ50周年記念作品とテロップが出る。南相馬市に実在する映画館「朝日座」が主な舞台で、映画好きとして共感できる要素が多く、私的評価は文句なしの★5つだ。 福島県浜通りを舞台にした映画を観るのは「フラガール」「Fukushima50」に続いて3作目だ。冒頭で、立派な競走馬を街中で乗り回す場面が出てくる。この馬は出走するはずの「相馬野馬追」というお祭りが中止され、身体をなまらせないために走らせているのだ。日中なのに人影がほとんどない街中は、東日本大震災とコロナ禍のダブルパンチを連想させて心が痛む。 本作はもともとテレビドラマで、映画はドラマの前日譚を描いているがドラマを知らなくても問題はない。ただし映画では、ドラマの主演である竹原ピストルがラストのみ顔を出すので「竹原さんがなんでチョイ役を?」と戸惑った人もいるかも知れない。ポスターでは高畑充希、柳家喬太郎、大久保佳代子の3人が1枚の写真に写っているが、実際には3人が揃う場面はない。 ただし高畑と柳家、高畑と大久保、そして柳家と大久保が顔を合わせる場面はある。もう一人の主要キャラがベトナム人の技能実習生チャン・グオック・バオで、てっきり本物のベトナム人か東南アジアの人が演じていると思ったら、佐野弘樹という山梨県出身の日本人なので驚いた。佐野氏の出た映画では「町田くんの世界」を観たが、どんな役だったのか全く記憶にない。 題名だけではどんな映画か想像するのが難しいが、高畑が演じる主人公・浜野あさひの名前が織り込まれており、「浜」は福島県浜通り、「朝日」は映画館の朝日座を意味しているので奥の深い題名と言える。「嘘つきども」とはあさひが偽名を名乗ることに加え、田中茉莉子(大久保)とバオの偽装結婚や、いっとき嘘の世界に浸って現実を忘れる映画をも表しているのだろう。 コメディ仕立ての映画だが厳しい現実が描かれている。シネコンの普及に東日本大震災、コロナ禍そして配信映画の普及と、朝日座をめぐる状況がどんどん厳しさを増し、館主の森田保造(柳家)が一度は廃業を決意するに至る描写は辛い。全国の映画館が同様の悩みを抱えているだろう。僕自身、神田神保町の岩波ホールが廃業すると聞き未だに気持ちの整理が付かないでいる。 茉莉子が語る「残像現象」の話が興味深い。映写機にはフィルムのコマとコマの間の枠を銀幕に映さないように遮断する機能があり、観客は映画の半分は何も映っていない空白を観ていることになる。人間の目が写真の連なりを「映像」として錯覚するわけだが、本作を観るまで意識したことがなかった。この「残像現象」が題名の「嘘つきども」と深く関わっている気がする。 あさひは森田を強引に説得し、「茂木莉子」の偽名で朝日座の窓口で働き始める。入口でチケットの半券をちぎる「もぎり」という仕事があったのを知る人は、今では少ないだろう。前売り券にしても今ではデータコードを読み取る形式の「ムビチケ」に替わってしまった。僕の若い頃は前売り券の半券を大事にコレクションしたものだが、今ではそんな趣味もなくなっている。 劇中で語られるリリアン・ギッシュと言えば、大抵の人は「八月の鯨」を思い出すだろう(前述の岩波ホールで上映された)。「東への道」は1920年の無声映画で、さすがに僕は観たことがない。他には1960年の「許されざる者」(オードリー・ヘップバーン主演)をテレビ東京の木曜洋画劇場で観ただけである。若い頃の写真を見ると、ありえない位の美人だったようだ。 当初の計画では朝日座の跡地にはトレーニング施設を兼ねたスーパー銭湯を建てて、集客と雇用創出を図ろうとした。パチンコ屋などを建てるよりもはるかに有意義な活用方法だと思うが、やはり百年も続いた映画館を壊すのは惜しい。この地方は過疎化が進み遊休地も沢山あるだろうから、朝日座を残した上で近所にスーパー銭湯を建てるわけにはいかないだろうか? 僕が覚えている印象的な二本立てと言えば、千葉県柏市に住んでいた時に「柏シネマ」という映画館で「テンタクルズ」と「世界が燃えつきる日」というB級映画の二本立てをやっていたのを覚えている。もう一つ、今も残る飯田橋ギンレイホールでは「ブレードランナー」と「トロン」の二本立てを観た。発展途上にあった80年代の特撮技術を味わえたのは貴重な経験であった。 僕が通っている映画館で古い歴史と言えば、1968年に開業したテアトル新宿がおなじみで、現在ではシネコンにかからない日本映画の新作を上映するので重宝している。昔は一般映画とポルノ映画を交互に上映していて、一般映画を観に行くとポルノの予告編がかかり、女性客は気まずい思いをしただろう。本作を観ながら、そんな記憶を取り留めなく思い出してしまった。

  • mnk********

    4.0

    映画館ずきにはたまらない。

    大久保佳代子さんの存在感が圧倒的。 肩の力を抜いて、いい距離感を保っていて。 助演女優賞をあげたい。 是非。 子供の頃から映画館でフィルムの映画を観ていた人達 には、どんな映画館だって大切だった。 自分一人が常連というだけでは、時代の波に抗えない。 映画館が消えていった場所に立つたび、昔、そこで観た 映画の興奮が蘇る。 本作は、そんな気持を大切にした映画。 もう、どこに行っても「青空娘」と「喜劇女の泣き どころ」なんて二本立て、観られないよ。 うれしくてうれしくて泣ける。

  • ir0********

    4.0

    「映画好きの為映画」

    高畑充希主演のヒューマン映画 実際に福島にある映画館が舞台になっとる オアシズ大久保さんがいい味だしてる かなり好きな映画 名作 つづきは竹原ピストル主演で福島のテレビ局がドラマとしてつくってるみたい。(こちらが放送は先) この映画は映画館でみるべき

  • mat********

    4.0

    大団円に潜むご都合主義を容認できるか?

    本作の見どころは、「なぜ、主人公は、場末の映画館を守ろうとしたのか」なんだけれど、その理由がわかるのは後半の手前で、たどり着くまでが正直長い。不動産屋での丁丁発止は、半分本当で半分(血のつながりとか)は嘘。ここに「嘘つきどもと」という部分が重なってくるのだが、ただの映画バカ、という見方がされているから、やや没入感をスポイルする。 彼女の生い立ちを回想するシークエンスで出てくる、学校教師で映画好きの大久保佳代子。結局彼女の遺言を愚直に行動に移した、ということがわかるまでに時間をかけ過ぎていたと思うのだ。 だから、どうしても、浜野あさひ=茂木莉子 の一部素っ頓狂な行動だったり、学校になじめなかった高校時代の描写もそれほどはっきりさせないものだから、彼女に少し感情移入しづらかったことは間違いない。 映画館を取り巻く人たちの想い、再開発したい会社の社長の思い。すべてが交錯したときに、残せないという結末に愕然とする。と、思いきや…… 「物語は、ハッピーエンドがいいよ」とは、某アニメーション映画のヒロインが呟く名セリフだが、それが具現化する瞬間の高揚感はベタであっても、「ああ、よかった」になるところはうまくまとめたと思う。よくよく考えたら、彼女が本名で名乗っていたら、この大団円はなかったんではないか、とさえ思う。娘の名前を会社名に命名し、悪名をとどろかせてしまった父親の絶望的なセンスのなさが、彼女に名前まで嘘をつかせることになったことの罪滅ぼし、としての寄付だったとしても、急に地域に媚を売った行為が正当化できるものだろうか…… それも含めて、家族の再生が語られるまでには至らなかったところは少しもったいなく思った。尚、つまらないツッコミだが、解体の足場を組む際に、真っ正面から組むことはありえない。また、建物と足場を固着させるための、いわゆる壁つなぎもしていないこともあって、あの段階で、「あ、これ、解体しないで済むな」=どうやって金が工面されたんだろう、とわかってしまったのは内緒である。

スタッフ・キャスト

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高畑充希茂木莉子/浜野あさひ
大久保佳代子田中茉莉子
柳家喬太郎森田保造
甲本雅裕岡本貞雄
佐野弘樹チャン・グオック・バオ
神尾佑市川和雄
竹原ピストル川島健二
光石研浜野巳喜男
吉行和子松山秀子

基本情報


タイトル
浜の朝日の嘘つきどもと

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日