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どん底作家の人生に幸あれ! (2019)

THE PERSONAL HISTORY OF DAVID COPPERFIELD

監督
アーマンド・イアヌッチ
  • みたいムービー 53
  • みたログ 96

3.28 / 評価:72件

ポリティカル・コレクトネス

  • Shoko さん
  • 2021年6月11日 18時41分
  • 閲覧数 33
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

英文学好きにとって、ディケンズは大切な作家。本はもちろん大分前に読んだし、たくさんある映画化作品のうち、ハリポタのダニエル君が9歳の時にデイヴィッドの子供時代を演じたテレビ映画は鑑賞済みです。

英国人にとってはもちろん英国を代表する偉大な作家で『デイヴィッド・コパフィールド』を知らない人はいないのではないかと想像しますが、日本での知名度はどうかな〜。
ディケンズ作品では「クリスマス・キャロル」のほうが有名かもしれませんね。

さて、今更、なぜまたリメイクする?と思ったのですが、なんと主人公がインド系のデヴ・パテル。
これほど誰もが知っていて国民的に愛されている「白人の主人公」をデヴが演じるということにアレっと思ったのですが、私はデヴが好きだし、ディケンズだし、と思って観ることにためらいは感じませんでした。

この映画はもとのストーリーの単なるリメイクではなく、みんなが既に物語は知っているものとして、新しいコメディの切り口で見せてくれるので、わたしにはとても面白かったです。

ティルダ・スウイントン、ヒュー・ローリーは安定の楽しさだったし、「ゲーム・オブ・スローンズ」のブライエニーもでてきたし。
ベン・ウイショーがあの嫌なユライア・ヒープ役でしたが、007とはまた違った性格俳優らしいベンがみられたのもよかったです。
一番笑ったのはデヴィッドの最初の妻、ドーラ役の女優さん。天然なお馬鹿役が飛び抜けて上手で、漫才の男女コンビの蛙亭の岩倉さんが赤ちゃん人形で遊んでるコントを思い出しちゃいました。(知る人ぞ知る、かな)

というふうに私は喜んで見てましたが、やっぱりデイヴィッドがのちに結ばれるアグネス役が黒人女優さんで、彼女の父役が中国系俳優さんだったのには驚きました。
ポリティカル・コレクトネスもここまでいったか〜というかんじ。

ただあまりにもありえない配役なので、昨今では声優までもおなじ人種を雇えなどというムーブメントがあるなか、逆手をとって笑いをとったつもりなのかな、と思ったりもしました。

英語圏の評価をみると批評家からは大概評判がいいですが、やはりこの国民的な文学作品をこんなにしちゃったことで不快に感じている人も多数いる模様。
カラーレスな配役もデヴだけにしておけばよかったかなあ。

もとの話を知らずに見て、デヴィッド・コパフィールドがこんな話か〜と思われるのは困るのですが、そこから興味を持って原作を知るという見方ならいいかな。英文科の学生さんにはぜひ見て欲しいです。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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