1.0点
アフガニスタンでアメリカ軍人が一般の民間人を理由なく殺害していた実話を基に作られた本作。 もしかして題名が「キル・チーム」だから特殊部隊の精鋭たちが敵の軍人をこれでもかと始末する「ネイビーシールズ」のようなアクション巨編と勘違いして鑑賞してしまった人や、派手な爆発音や銃撃戦が見られる戦場ものと思って観た人がいても決しておかしくないタイトルではあるが、残念ながら本作はそんな作品ではない。 本作はほとんどが米兵基地内で起きている状況を描いていて想像以上にドンパチは少ない。 本作はあくまで軍人が民間人を殺していた事実をテーマにしていてそれを知ってしまった新人兵が告発すべきがそれとも流れに任せて同化するかに葛藤する作品である。 それでも軍人が民間人を殺害する映画は1986年に公開されベトナム戦争映画ブームの火付け役となった問題作「プラトーン」やマイケル・J・フォックスやショーン・ペン共演の「カジュアリティーズ」等、最近では「ランボー 最後の戦場」数々の作品でも取り上げられているのでこと新しいものは無かったし、過去の戦争作品の方が映像や模写的にもその悲惨さや残忍さが伝わって来た。 しかし、本作は超低予算で作ったからなのか、脚本がダメなのかはたまた演出が下手なのか民間人殺害を行うまでの理由付けがハッキリしないし、本当は違うのかもしれないけど、映像を見る限りだとただの遊び半分でやっているようにしか見えなかったので超B級フィクション映画を観ているかのようで監督の作った意図が全然見えてこなかった。 そこに加えて本作はまるで何日も置いて濁った水を飲むとか賞味期限切れの食べ物を食べたかのように絶望的に後味が悪いので鑑賞後も残尿感みたいのが残るからかなり腹立たしくなる作品だったので観た事をかなり後悔してしまった。