作品レビュー(63件)
- xdz********
4.0点
良い映画でした。 ボクシングを誇張することなく、淡々と描いてます。 パンチドランカーや引退した後のボクサーも描いており、それが何か胸にグッときました。 俳優の皆さんは、役作りの為に体重や体脂肪率をかなり落としたと思います。 ホントにお疲れさんでした。
- びたひろこ
4.0点
【報われない努力もある】 【好き】だけでは食っていけないが、好きな事がある幸せを垣間見た。 自ら決断した人生は盤石なものなのだろう。 ボクシングを中心に日常を淡々と良いリズムで流れて行く、心地の良い映画でした。 マツケン、良い俳優だな。 素晴らしい。 会長役のよこやまよしひろさん、本当に街のボクシングジムの会長として、居そうな人で自然な感じがとても良かった。 名作だと思います。
- bon********
4.0点
ボクシングを愛する人々のリアルな群像劇。努力すれば夢は叶うなんて甘っちょろい考えを徹底的に排除してるだけに映画的なドラマ性の構築が難しいと思うのだが、これが不思議と面白くて感動的。 監督の「ボクシング」に対する愛と「ボクシングに取り憑かれた人々」への愛がそれを可能にしてるのだろう。
- hpr********
4.0点
ボクシング映画と言うとドラマチックな試合の勝ち負けを中心に撮ったものが 多いですが、この映画がそう言った事では無くて、瓜田、韮崎、洞口、小川そしてその恋人を絡めた決して派手さは無いが、 ボクシングジムには有りそうな人間関係がとても臨場感あり良い感じだった。 小川は他人事の様には瓜田の試合を眺めるが、瓜田は小川の試合の時にはまるで自分の事の様な気持ちで声援を送り、 それに眺めている小川の恋人の場面は ジーンと来た。 松山ケンイチは上手い役者と思ったのと、柄本も良い味を出していました。 しかし一方で東出に関してはどうも不倫会見の時のイメージが強すぎて、正直映画に没頭出来なかった。
- bat********
4.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - mif********
5.0点
ネタバレ非凡な敗者の物語
このレビューにはネタバレが含まれています。 - tok********
3.0点
ネタバレボクシングを通しての物語
このレビューにはネタバレが含まれています。 - par********
5.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - つとみ
5.0点
主人公瓜田がなぜボクシングを辞めないのかわからない人がいるとして、その理由を尋ねたらおそらく「勝てないからだ」と言うだろう。 しかし「勝てないから」では理由になっていない。その先にある、勝てないから「つまらない」とか勝てないから「嫌になる」などがあるはずだ。 つまりボクシングを続けるだけの情熱を維持できず心が折れるからということになる。 では、どんなに負け続けても、周りに何と言われようとも心が折れない男。それどころか何でもない顔をして悔しさを隠し、当たることもない男。それはもうただならぬ「強さ」を持った男なのではないだろうか。 すぐに諦めてしまう人といつまでも諦めない人の違いだ。諦めないことには「強さ」がいる。 100人でトーナメントを行えば勝者は1人。残りの99人は敗者ということになる。 世の中では敗者の方が圧倒的に多い。勝ち続けられる人もいない。だからこそ重要なのは、如何に負けるか、負けの中に何を見出すか、そして「全力を尽くしたか」になる。 瓜田がボクシングを続けていた本当の理由はわからない。好きだったからか千佳にすすめられたからか、あるいは他に何かあるのかもしれない。 理由はどうであれ、負け続け負け続け、ボクシングを辞めることになっても、それでも情熱を失わない姿は涙を誘う。 似たような情熱を持っている、持ったことのある人で瓜田の情熱にあてられない人はいないだろう。 物語の中盤を過ぎたあたりからは瓜田の全てのシーンで泣けてきてしまうほどに良いキャラクターだった。 演じた松山ケンイチは最高の仕事をしたと思う。まあこの人はいつも良いんだけどね。 フランス映画で「負け犬の美学」というボクシング映画がある。マチュー・カソヴィッツ主演の良作だ。 それと安藤サクラ主演の「百円の恋」というボクシング映画。こちらも良作。安藤サクラが演じた主人公と似たような役どころを義理の弟である柄本時生が演じたのがちょっと面白いが、今はその話はいい。 この2つの作品と着地点やアプローチは違うけれど、足して割らない濃さのある本作だった。つまり珠玉のボクシング映画だ。
- オレンジ
4.0点
めちゃめちゃ努力をするがセンスがなく負け続けるボクサーと、最初はボクシングに興味もなくひ弱だったのに次第に才能を開花するボクサー、そして日本チャンピョンになるほどのボクサーなど様々なボクサーが出てくる。 ピンポンでも同様に様々なタイプのプレイヤーが出てきて、結局は「めちゃめちゃ好き」と「センス」を前にして努力は勝てない様が映し出されるわけだが、本作はどちらかというとセンスと努力の二項対立で、どんなに努力してもセンスには勝てない悲しさがある。
- あき
4.0点
いい映画でした。松山ケンイチは勝てないボクサー、東出昌大は強いがパンチドランカーになってしまうボクサー、柄本時生はモテるために始めたボクシングにハマっていく。3人のボクシング好きの日常を切り取ったような映画でした。ささやかだけどドラマチック。
- WXYは知ってても、それだけじゃ
4.0点
華やかさの無い質実ボクシング物語。ありがちな天才ボクサーや荒んだ暴力者は出てこずに、じんわりと話が進み現実的な終り方、わずかに夢の欠片を余韻として残す。
- dad********
5.0点
「空白」も、そうだったけど 説明の無い監督の作品、これからも観てみたいと思います。 もしかしたら、この展開ってこうなるの?を覆してなるようにしかならない物語、ドキュメンタリー映画のようで評価したいです。 万引きしちゃったおばあちゃんのくだり、あれはめちゃめちゃ印象的。 加えて、敢えて説明する場面を作らない事にも評価したいです。
- しんご
5.0点
ボクシングの魅力に取り憑かれた人たちの映画。スカッとするわけではないけどドキドキしながらずっと観ていたいと思ったいい映画でした。
- ひーろーかむおん
4.0点
…自粛生活中にWOWOWで映画三昧の日々を過ごし、レビューが一杯溜まってしまったので、ザックリと書くことにする。 あらすじは、WOWOWの解説の次のとおり。 『とあるジムに通う、ボクサー兼トレーナーの瓜田(松山ケンイチ)。 ボクシングを誰よりも愛し、熱心に練習に励む彼だったが、試合ではずっと負け続き。 一方、彼の高校時代の後輩・小川(東出昌大)は、非凡な才能とセンスで頭角を現わし、日本チャンピオンの座が目前。 瓜田の幼なじみで初恋の女性・千佳(木村文乃)は、小川の恋人となっていて、次の試合に勝ってチャンピオンになったら、千佳と結婚する、と小川は宣言。 そんな彼の姿を、瓜田は複雑な心境で見つめることに。』 もう1人登場人物がいる。 女の子にモテたくて、ボクシングをやってる風でイイという楢崎(柄本時生)だ。 そんなおチャラけた楢崎は、瓜田から基礎をみっちりと教え込まれるうちに、次第にボクシングに魅了され始め、プロライセンスを取るまでになる。 小川はチャンピオン街道まっしぐらだったが、ある日、突然パンチドランカー症候群に見舞われ、平衡感覚を失ったり、物忘れをすることが多くなってくる。 千佳は小川の病気を心配してボクシングをやめるように懇願するが、頑として聞かないので、瓜田に説得して欲しいと頼む。 でも、瓜田は「もし、自分にチャンピオンになるチャンスがあるなら、どんな犠牲だって払う」と断る。 で、小川のタイトルマッチ戦の日がやってくる。 その前座試合として、瓜田と楢崎のデビュー戦も組まれていた。 青コーナー(挑戦者)である瓜田と楢崎はいずれも敗れてしまうが、小川は勝ってチャンピオンの座を射止める。 祝勝会の後、瓜田は小川に本音を明かす。 「俺は、お前が負ければイイと思っていた……」 それに対して小川は怒りもせず、「分かってたんで、大丈夫っす」と恬淡に答える。 瓜田は千佳への想いも断ち切るが如く、忽然とジムを辞めて行方を晦ます。 暫くして、小川のチャンピオン防衛戦が組まれることになる。 前座試合はデビュー戦を飾れなかった楢崎だ。 善戦空しくも、判定で敗れる。 小川の戦いも瞼からの出血が著しく、テクニカルノックアウトを通告されて敗れ去る。 そんな有様を、瓜田は観客席の最後方から見詰めていた。 ラスト、一旦は引退を決意した小川だったが、再びトレーニングのランニングに出掛けると、同じくランニング中の楢崎とばったりと出会い、2人は並走する。 その頃、魚市場で働く瓜田は、休憩時間にシャドウボクシングに励んでいた……で幕を閉じる。 ボクシングを題材にした映画というと、ロッキーを頂点とする栄光の座を目指したサクセスストーリーが主流だが、本作は、負け犬というか、ブルーコーナー(挑戦者)でもがく男どもの生き様を描いた作品だった。 チャンピオンになれるのはたった一人なのだから、それ以外の有象無象は本作の登場人物と同様に計り知れない苦悩と闘っているというリアル感溢れる作品で、ボクシングの魅力に取り付かれた3人が負けても負けても再起を目指す幕引きは爽やかだった。 松山ケンイチと柄本時生の演技は言わずもがな、いつもあまり感心しない東出昌大も好演していて、非常に見応えありの3.8点といったところかな。 なお、楢崎ぐらいは勝たせてあげたかったかな(瓜田のコーチが成果ありということで……)。 (メモ パスワードを忘れてトラブってしまったので、新たに開設した。 旧(fg9)レビュー数:4100件、新レビュー数70件目)
- nn1********
5.0点
つい先日公開された同監督の『空白』に先立つ公開作。 コロナ禍の真っ只中だったので見逃していた。名画座にて。 脚本は、今作もまた監督のオリジナル。 同じボクシングジムに所属する3人の男と、見守る1人の女性の青春群像。 昨年の『アンダードッグ 前・後編』(武正晴)は‘大河’ボクシング映画だった。 テーマは違えど、こちらも熱い。 30年以上続けてきたという監督のボクシング愛が全篇に漲り、スパーリング・試合シーンは本作の方が上かも。 瓜田(松山ケンイチ)は、初恋の女性 千佳(木村文乃)に勧められボクサーになるも敗戦続き。 誘った後輩の小川(東出昌大)の方が出世し、千佳も今は彼の恋人だ。 一方、女性にモテようと、不埒な気持ちでジムに入った楢崎(柄本時生)は着々と力をつけていく…。 男3人全員主役、そしていずれも熱演。 まさに勝者も敗者もない、澄み切った世界がここにある。 たくさんいる「よしだ」監督のなかで、恵輔監督が今一番輝いている、と思う。 これからも期待する。 評価は4.5★。
- ブラックパール
2.0点
他のボクシング映画と比べて練習風景、計量、祝勝会、、、と細かいシーンまでリアルに描いているもののコレといった盛り上がりも無く終始淡々としていて、そのまま終わる感じ リアルに描くのと劇画としての面白さは別なんだと勉強になりました
- oce********
4.0点
ボクシングに駆ける男たちを描くドラマ。 ロッキーのようなサクセスものでは決してない。 むしろボクシングは好きだが、それだけでは勝てない厳しさの方に比重が置かれている。 全く勝てない瓜田と、強いのだが物忘れや目まいの症状を持つ小川。 そして好きな女性を振り向かせたいがためボクシングを習う楢崎。 三者三様ながら大小様々な波を経験する。 勝っても負けてもボクサーは結局のところという精神にある。 松山ケンイチに東出昌大に柄本時生。 皆それぞれボクシングの強さに応じたような肉体改造になっている。 3人共ボクシングから抜け出せないのはラストシーンを見ても明らかだろう。
- おすむすだん
5.0点
冒頭、松山ケンイチ。痩せていて男らしいさわやかな顔をしていたので、だれだ?松山ケンイチかとおもった。ボクシング映画と言うより青春映画。文学であった。面白かった。たぶん、『愛しのアイリーン』を撮ったこの吉田恵輔と言う人の監督した映画は、面白いだろう。脚本も書いている。本物だ。また、楽しみが増えた。
- dom********
5.0点
初めから外国の映画賞を狙いに行って外国人に媚を売った感じの「なんちゃって日本映画」よりもこう言う心揺さぶられる日本映画をもっと見たいです