あらすじ・解説
ある男(佐藤二朗)が事故死する。葬儀が終わった夜、シングルマザーの栗林マロン(福宮あやの)、受付嬢の九条真弓(広山詞葉)、医師の小林さな(河野知美)が彼のアトリエで鉢合わせする。互いの存在に驚いた彼女たちが火花を散らすうちに、死んだ男が3人と同時に付き合っていたことが発覚する。女たちはやり場のない怒りを爆発させ、本音むき出しでぶつかり合う。
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予告編・動画
作品レビュー(3件)
- nn1********
4.0点
監督50作目のメモリアル作品。 昔から結構観ているが、ほとんどがエンタメ系で作家性も薄いので、最近はご無沙汰気味だった。 監督も「自分はオワコン」と自嘲している。 本作は心機一転、芸術的?意気込みで撮った初の自主製作映画。 登場人物は、35歳(という設定)の女性が3人だけ。 舞台は、ある画家の男性の住んでいたワンルーム。 3人は彼の愛人で、曜日違いで訪れていたため初対面だった。 急逝した男に対し、女たちが騒々しく愛情のマウントを取り合うワンスチュエーション・ドラマだ。 一幕物の芝居の如き空間で、下卑た会話が交わされ、落としどころも少々卑猥。 それぞれ生業が違う4人には共通点があった。 そこがミソというか種明かし。評点通りの面白みはある。 それにしても、愛された男性が佐藤二朗(写真のみの出演)とは面食らった。 今の勢いなら仕方ないか。
- aoa********
3.0点
ワンシチュエーションの会話劇なので、映画というより舞台映画のような印象。もちろん映画作品として作られているので、カメラのカット割りや編集などはあります。この手の作品は原作・脚本の面白さと役者の実力がモロに出ますし、監督の手腕というよりセンスが問われちゃう。特に「間」の扱いが難しいと思います。 まず3人の女優さんは演技が上手かったです。セリフも聞き取りやすかったし、過剰な演出がされてない分、素に近い表情がフィルムに撮れていると思います。細かいカット割り演出が特徴の堤監督も、最近はナチュラルなフィルムを多く撮っていますね。ちなみに彼女たちの自主制作に近い作品らしいけど、コロナ禍でいろんな規制も多い中で作品作りをしてくれたことには感謝。興行的にも成功して欲しいです。 一方で本作が各国で映画賞を取っているのはちょっと驚き。正直、そこまで高く評価されるほどの映画には感じられず。ワンシチュエーションものとしてはよくあるタイプのお話ですしね。あと劇中での過激な性的発言が多いんですが、女性の下ネタって度を過ぎると引いてしまう…。特にラストシーンは好き・嫌いが分かれそうです。
- lo_********
1.0点
ワンシチュエーションなら脚本だけでも本気出してくださいよ。 観る前はキサラギみたいな映画かなと予想したんですが、ああいった観客を楽しませようという意識は皆無なのにコメディなんですかねこれは? 3人の女性が同じ交際相手の死をきっかけに一堂に会する。 この状況から生まれるアイデアを意図的に使わなかったかのような中身の無さ。 笑える要素も一切無い女性同士の罵りあいと、ひたすらに気持ち悪い終わり方。 監督は自身を素人とかオワコンとか言ってますが、もっとプライド持って作品を創る必要あると感じました。
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