あらすじ・解説
1944年、第2次世界大戦末期のフィンランド。トーベ・ヤンソンは防空壕(ごう)で子供たちに語った物語から、ムーミンの世界を創り出していく。ヘルシンキにあるアトリエで暮らし始めた彼女は、自身の芸術性と美術界の潮流にギャップを感じていたが、恋をしたり、パーティーを楽しんだりしていた。ある日、彼女は舞台監督のヴィヴィカ・バンドレルに出会う。
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作品レビュー(41件)
- ken********
4.0点
ムーミンの原作者のトーベさんの話トーベさん当時としては、自由な方だったってことですかね。 魅力的な方でおもしろかったです。 まあ、舞台演出家のヴィヴィカさんがもっと自由そうで興味が湧く。
- pag********
4.0点
芸術家、表現者は主観的評価がすべて、評価されなければ無だ。進んで破滅に向かう者とヘルシンキ市長が言うのもわかる。しかし、あるレベルに至ると貶める人はいなくなり、「好き」「嫌いではない」 だけになる。そうなれば完勝であり、ムーミンはそのレベルに達していると思う。トーベは自分では失敗したと言ってるが、まさに成功したアーティストだ。ただ映画は露骨に脱いで寝てばかり。もっと象徴的な描き方を望む。
- shoko
4.0点
子供の頃「本の虫」だった私の人生に、当時読んだたくさんの児童書が、大きな影響を与えています。 トーベ・ヤンソンのムーミンシリーズもそんな本のうちのひとつ。 この映画のことは半年ほど前に知りましたが、昨日やっとオンライン配信をみつけて鑑賞しました。 そして今日はトーベ・ヤンソン生誕百周年記念行事の一環としてフィンランド主導で製作された「劇場版ムーミン 南の海で楽しいバカンス」(2014)もみつけて、あわせてみることができました。 私が子供の頃、ムーミンシリーズに夢中になったのは少し恐ろしさや人生哲学を感じるようなその独特の画風とストーリーで、子供向けに毒気がぬけてクリーンな絵柄の日本のテレビアニメには興味がありませんでした。 お話ばかりではなくイラストまで手がけたトーベ・ヤンソンさんってすごいなぁと思っていましたが、この映画で芸術家の家庭に生まれ、子供の頃から創作活動を行なっていたことを知り、納得です。 そればかりかムーミンの新聞の連載漫画が成功し、商業的な仕事に時間が費やされたために、自分の画家としての時間がとれなくなることに悩んだ時期があったことなど、まったく知りませんでした。 もちろん知らないといえば、この映画で大きく取り上げられた彼女のセクシャリティが一番の驚きですが、30代当時の彼女が芸術家たちの集まりで、アトスやヴィヴィカと出会い、奔放に愛し合うシーンもとてもナチュラルに描かれていて、とても自由な魂をもった人だったのだな、と素直な気持ちで鑑賞することができました。 同性愛が精神疾患で犯罪であるとまでみなされていた時代にはつらいこともあっただろうけど、今作で自由に踊るトーベの姿は、多様性を楽しむ生き方を祝福しているようにみえました。 戦時中の体験がストーリーに反映されていたり、愛する人たちが登場人物のモデルになっていたことを知って、また本を読んでみたくなりました。 四つ星。
- mnk********
2.0点
ムーミンの誕生秘話が主人公の哀しい人生と関係があるのかと思いきや、ムーミンはあくまでも生活の糧になる作業でしかない。 その誕生エピソードも印象に残らない。 本当は油絵が描きたい。 男性と恋愛や結婚では満たされない。 舞台監督をしていた女性をこだわり愛したが、ラストでは、やっと抜け出せたのか。 エンドクレジットに舞台監督女性から『トーベは眩しすぎた』とあったが、誰とでも寝るレズがトーベの想いに答えられない言い訳に過ぎなくて残念。 不特定多数の女性とエッチを楽しみたい、レズの言い訳。 そんな言い訳をエンドクレジットで語るとは! (レズもエッチイケイケは下品だね。) 作品としても退屈な出来ばえ。
- yrh********
3.0点
まだ大成功前の、トーべ・ヤンソンの若い頃を描く。 ムーミンのキャラクターは作者トーベの周囲の人たちが反映されているらしい。自分たちにしかわからない言葉で話すトフスとビフスは、トーベ自身と同性の恋人ヴィヴィカのことだろう。トーベの才能を評価しない彫刻家の父親は、ムーミンパパに投影される。実際、このお父さんはムーミンがヒットしてからも彼女の仕事を認めなかったという。 トーべ自身も元々は画家としての成功を目指しており、絵本の出版は最初は生活のためだったと聞いたことがある。しかしムーミンは彼女のライフワークとなった。そして、ムーミンの連載を続けながらも、油絵やフレスコ画も残している。少女の頃から晩年まで、生涯を通じて創作を続けた人だった。 映画は、ムーミン一冊目は既に出版済みだけどそんなにブレイクしておらず、絵の方も売れずに生活が苦しい時期から始まる。 ヴィヴィカとの恋愛が中心に描かれており、芸術家としての苦しみはあまり描かれない(父との葛藤くらいか)。苦しい恋愛が作品にどのような変化をもたらしたのか、彼女の生き方にどう影響したのかも特に描かれない。なのでちょっとピンと来ないところもあったのだが、本国では超有名人だから説明を省略してもみんな知ってるのかもしれない。 ほんわかしているようで、ムーミンの世界観はどこか不気味だったり、謎めいて暗い部分を持っていて、そこが魅力だと思う。戦争の傷跡や、彼女の苦悩が反映されているのだろうなと思った。
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