レビュー一覧に戻る
プリズナーズ・オブ・ゴーストランド
2021年10月8日公開

プリズナーズ・オブ・ゴーストランド

PRISONERS OF THE GHOSTLAND

PG121032021年10月8日公開

illbeback1229

1.0

やり過ぎ盛り過ぎズレ過ぎ勘違いし過ぎ

「冷たい熱帯魚」や「恋の罪」を観て日本に物凄い監督が出て来たと驚きと期待をもっていた園子温が、作品の方向性をどこかで間違ってしまって日本で干される寸前まで来ている彼に救いの手を差し伸べたのはやはりアメリカだった。  本作は同じく今やB級映画の帝王となりつつあるニコラス・ケイジが日本の作品に主演しているように見えるかもしれないが、本作は紛れもないアメリカ映画です。  内容はプロの犯罪者であるニコラス・ケイジ演じるヒーローは銀行強盗に失敗してしまい多分ではあるが長い間投獄させられていたが、ある日社会を牛耳っているガバナーという男から逃亡したバーニスという女を捜し連れ戻すよう命じられるという話。  もう初っ端から園子温の狂った世界観が爆発と言いたいが、それがもうやり過ぎ盛り過ぎズレ過ぎ勘違いし過ぎのオンパレードでただの監督の自己満足でのみ作った救いようのない駄作だった。  本作は日本の江戸時代とアメリカの西部時代とマッドマックスような世紀末時代をミックスさせた感じで作っているが、それが上手く溶け込んでないどころか「水と油」や「犬猿の仲」のように相性が最悪で観ているこちらは気分が悪くなった。  また園子温は日本の文化を作品に活かすのではなく、ただ普通に表現しては いけないと判断したのか建物や着物や目に見えるものに彼独特のイメージを盛り込んで観客の度肝を抜こうとしているがそれが見事に失敗でハズまくり。  ストーリーもエンドクレジットも含めて30分で済みそうなチープな話なのに展開をスローにしているのがバレバレでアンニュイ状態極まりない。  そして、救世主扱いされているニコラス・ケイジ演じるヒーローも何のことは無い、車で事故って気絶して夢見てたまたま連れて来られたところにバーニスがいて、そこで片っぽの金玉爆破されて気絶して夢で回想して、右腕爆破されて再度気絶して再度回想して最後にちょこっと坂口拓と戦うだけのほぼ何にもしてないへっぽこ男です。  園子温も本作で脚本まで担当してたらもう彼の映画人生も終わったと言いたいが、どうやら監督のみなので首の皮一枚で救われたが、それでも破滅の一歩手前であることには違いないので次作でその答えが出そうだが、本作は鑑賞料金が無料でも時間の無駄と感じてしまう位最悪の作品であることは間違いない。  それにしても、ニコラス・ケイジは本作を「今まで作った中で最もワイルドな映画になるかもしれない」と語ったそうだが、ということはこの作品より前に出演していた作品は全てワイルドさに関してはこの作品以下ということかな?  とんでもない事を言ってしまったものだ。

閲覧数1,093