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上映中

竜とそばかすの姫 (2021)

監督
細田守
  • みたいムービー 1,374
  • みたログ 7,714

3.75 / 評価:6721件

standing ovationの理由がわかった

  • torajiro6 さん
  • 2021年7月23日 1時58分
  • 閲覧数 1696
  • 役立ち度 124
    • 総合評価
    • ★★★★★

とっても良い映画でした。これほど映画館で心が揺さぶられたのは去年の鬼滅の刃以来です。
 
 細田監督の作品の鑑賞は初めて。実は,職場関連の割引前売り
チケットの有効期限が,例の映画館のコロナ休業の影響でぎりぎりになり,それほど気が進まなかったが選んだ映画。私,自分自身にあまり良い思い出がないこともあり,若い男女の惚れた腫れた系の映画はあまり好きではない。それにしても,同世代の女子に上から偉そうな言葉遣いが許されるのは,本当に選ばれたごくわずかな男子だけだと思うw 自分をよく知らずに真似をしようとするとただのイタい奴になるから気をつけたほうがいいw 少し話がそれました。しかし,カンヌ映画祭で上映された際に終映後10分以上,観客総立ちのstanding ovationを受けたとのこと。 
 
 高知県を舞台としたUと呼ばれるネットの仮想世界でスターとなる女子高生すずと荒くれ者の竜のような造形の怪物との心の触れあいの物語。すずは子供の頃お母さんが見知らぬ子を助けるために川に飛び込み,目の前で命を落とす経験をしており,そのことがトラウマとなり,歌を歌えなくなり,お父さんともほとんど会話をしなくなっていた。
 
 まず,すずがUに足を踏み入れた時の美しい映像,素晴らしい音楽と美しい歌声に圧倒された。すずのアバターであるBelleは親友のヒロプロデュースで,同級生の一番可愛いくてスタイルのいい子がモデルになっている。しかし,顔にはそばかす模様が入っていたりして結構可愛いw 
 その後,竜が現れて,仮想世界と現実世界が交錯することになる。竜の正体は当然知人の誰かというオチかと思っていたが,全然関係ない父親から虐待を受けている東京の男の子であった。
 
 そして,その男の子と再びつながるために,仮想世界で実際の姿を晒し,自分がBelleであることを証明するために歌を歌う。すずが自分自身の姿で歌うことにより,歌が好きだったお母さんの目の前で起きた事故がフラッシュバックする。観客たちも歌い始めすずを一生懸命サポートする。この映画のクライマックスとなるシーンである。
 
 そして,さらにすずは,あの日のお母さんのように1人で男の子を助けに行くという無謀な行動に出る。虐待をするお父さんにも必死に立ち向かおうとする。この経験を通じて,すずは一つの殻を破る事ができたようである。あの日のお母さんの気持ちを理解できたのか?自分の中にお母さんとの強い心の絆を感じたのか?自分の母親をより誇りに思えるようになったのか?
 
 あとは,高知の風景もとてもきれいである。あの川は四万十川でしょうか?高知だからカツオの炙り焼きなのですねw

 ただ,一方で,心に垢のこびりついたおじさんには素直に楽しめない点もいくつかあったw
・あれ,結局虐待の何の解決にもなっていないんじゃ・・。
・すずの気持ちは別として,あの場に1人で女の子行かせるって,それこそ現実の世界ではありえないでしょうw お父さんをはじめとして,周りの大人達は何をしているのか。
・カヌーの試合の結果はw?カミシンはいらないような気がするw そもそも,すずと竜の男の子との心の触れあいみたいな展開になるので高知の男の子達の存在が少しボケてしまっています。
・アバターなんて設定は自由なはずなのに,Belleみたいな見た目の良い子がほとんどいないのはなぜ?

 以上,最後にネガティブな事も書きましたが,全体としては,本当に映画館に行って良かったと思わせてくれる素晴らしい作品ですよ。音楽が素晴らしいのでIMAX鑑賞がより良いかもしれません。

詳細評価

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