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テスラ エジソンが恐れた天才 (2020)

TESLA

監督
マイケル・アルメレイダ
  • みたいムービー 96
  • みたログ 102

2.88 / 評価:84件

本作でもエジソンはやっぱり嫌な奴!

  • bakeneko さん
  • 2021年3月30日 10時20分
  • 閲覧数 1091
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

電気技師&発明家のニコラ・テスラの伝記映画ですが、通り一遍の偉人伝とは異なり、巷説や幻想まで採り入れた自在な語り口で、電気が発明&経済の要であった19世紀末の世相を映し出してゆきます。

2020年に日本で公開された「エジソンズ・ゲーム(The Current War)」でも語られたー“エジソンとテスラの電流戦争”を基軸にして、稀代の天才:ニコラ・テスラの人生を、彼を慕っていた女性:アン・モルガンの視点で語ってゆく作劇となっていますが、“現在のインターネットで検索すると…”といった情報や数々の伝説&巷説まで採り入れて、多角&俯瞰的な角度から“テスラと彼が生きた発明家の時代”を浮かび上がらせてゆきますし、確信犯的に19世紀には無かった&彼らが知りえなかったスマホなどのアイテムや20世紀の知見も劇中に登場させる変幻自在の語り口となっています(虚実を取り混ぜた伝記としては、ちょっと「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」に似ているかな~)。

同じ“電流のシェア争い”が物語の核となっているということで、
主要登場人物を演じた役者を本作と「エジソンズ・ゲーム」を比較すると、
ニコラ・テスラ―イーサン・ホーク(本作)→ニコラス・ホルト(「エジソンズ・ゲーム」)
トーマス・エジソン―カイル・マクラクラン→ベネディクト・カンバーバッチ
ジョージ・ウェスティングハウスージム・ガフィガン→マイケル・シャノン
となっていますので、それぞれの本物とのそっくり振りや演技のスタンスを比べてみると面白いのですが、どちらの作品でもエジソンは傲慢な俗物として描かれています。

発明で一角千金を夢見た移民が欧州からアメリカに押し寄せて来ていた状況や、電機産業黎明期のシェア争いといった19世紀末の時代の空気感覚が再現されていて、女性のファッション&小規模な学会&新聞中心のマスコミも時代を感じさせます。

また音楽も、繰り返し使われてテスラのロマンチズムのテーマとなっている“ショパンの夜想曲第1番 変ロ短調 作品9-1”の他に、ブラームスのピアノ協奏曲第2番やトマソ・アントニオ・ヴィターリのシャコンヌ・ト短調といった19世紀当時のクラッシックの他にも、ハリー・Sミラーの”The Cat Came Back”♪などの世俗の流行歌、そして当時には存在しなかった1984年の“Everybody Wants to Rule the World”♪などの現代曲が取り混ぜて使用されています。

不器用な学者肌の天才の神秘的な人生を、19世紀末の発明がまだロマンを持っていて、資本家たちが一獲千金の凌ぎを削っていた世相の中に活写しながら、同時に現在の視点での評価も提示してゆく多角的な伝記映画?で、交流と直流の違いも再確認できますよ!


ねたばれ?
1、本作の終盤で中西部に籠って謎の研究に没頭した…と語られるテスラのトンデモ発明が物語のクライマックスとなるのが、クリストファー・ノーラン監督の「プレステージ」(2006年)で、テスラをデヴィッド・ボウイが貫禄を持って演じています!(原作も面白い&映画と違う結末なので読んでみよう!)
2、電気椅子処刑第一号の囚人:ケムラーってウルトラマンの怪獣の様な名前だなあ…
3、この時代のテニスは現在の様に激しくボールをスマッシュしない&執拗に追わないぞ!(手を伸ばしてラケットが届かなかったら諦めていました)。

詳細評価

物語
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