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デッドロック
2021年5月15日公開

デッドロック

DEADLOCK

852021年5月15日公開

nn1********

4.0

一口寸評

カッコいいチラシとキャッチコピー、それと予告編に騙された。 時代性や即物的な映像に価値はあるけれど、所詮ニュー・ジャーマンシネマの端くれ。 スピルバーグはともかく、ホドロフスキー(同年製作の『エル・トポ』は、87年に日本公開、キネ旬79位)や、タランティーノが絶賛する気持ちはわかる。 砂漠、ピーカン、廃村といった憎いロケーション、埃まみれのトラックやボロ車の意匠は悪くないし、ハッとさせるいいショットもある。 ただ、大金に群がる人間の欲望ドラマとしては、脚本が甘くカルトにもなり切れていないB級映画。 自分が気に入ったショットを中心に、あとは適当に話をつなげた感じ、とでもいえばいいか。 ラストの対決シーンの映像処理も解せぬ。 ジュークボックスで時折針が飛ぶ、CANの音楽だけが時代を超えて耳に届いたのである。 (この映画に触発され、「CAN BOX」1~4(3枚組×4、計12枚)を一気に聴いた。痺れた。) ハリウッドやマカロニ・ウェスタンからの監督依頼を断り、国内でジャンキー映画ばかり撮っていた監督の存在自体が、実はカルトだったのだ。 評価は3.5★。

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