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ドリームランド
2021年4月9日公開

ドリームランド

DREAMLAND

PG121012021年4月9日公開

bakeneko

5.0

ネタバレ義父のヘアスタイルが気になるなあ~

いきなりすみません―でも、厳格な態度と“坊ちゃん刈り”のギャップが… テキサス北部で凶作に喘ぐ農業村で燻っていた17歳の少年が、御尋ね者の女性と邂逅して辿る日常からの逃走劇を、1935年に中西部を襲った“アメリカ史上最大の砂嵐:ブラックサンデー:Black Sunday”(1935年4月14日)をクライマックスにして映し出してゆく、クライムサスペンスの佳作で、プロデュースも兼ねたマーゴット・ロビーがヌードも厭わない体当たりの熱演を魅せてくれます。 中西部の砂漠化による農業不振に喘ぐ1935年のテキサス北部の寒村で貧困の日常に退屈している17歳のユージン(フィン・コール)は、強盗殺人犯のアリソン・ウェルズ(マーゴット・ロビー)が近隣を逃走中であることに高揚感を覚える。やがて、廃墟となっている納屋に潜伏している手負いのアリソンを見つけたユージンは、彼女に惚れて境遇に同調すると共に、嘗て自分達家族を捨てて出て行った実父と逢うためにメキシコへの逃亡に同行する…というお話で、「怒りの葡萄」にも描かれていた1920-30年代の中西部の旱魃と、「デリンジャー」等で語られる1928年からの大恐慌による銀行強盗の多発も映し出されてゆきます。 また、テキサス農民の寄り合いやダンスパーティなどの素朴な風俗文化も活写されていて、“人間楽器”のパフォーマンスも観ることが出来ます。 ナレーションを当時幼かったユージンの義妹が語り、ユージンの脳内想像映像を8㎜フィルム映像で映し出すなどの一捻りした映像表現も効果的なクライムサスペンスで、物語設定から「俺たちに明日はない」の男女逆転バージョンを予想すると意外な着地点に面食らわせられますよ! ねたばれ? 1、1977年制作のテロリストサスペンス「ブラック・サンデー」の語源となったのが、本映画で圧倒的な迫力で描かれている―“1935年4月14日の大砂嵐=Black Sunday”で、3億トンもの砂塵がオクラホマ、カンザス、ニューメキシコ、テキサスを覆いました。死者や農作物に甚大な被害を齎したこの災害を受けて、翌年からアメリカ政府は農業従事者への補償と防砂林の作成と言った中西部の緑化政策に乗り出します。 2、追われているのが判っているんだから一泊せずに徹夜で逃げれば時間が稼げたのに…(あっ それではヌードシーンが観れないか!)

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