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ジェントルメン (2019)

THE GENTLEMEN

監督
ガイ・リッチー
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3.91 / 評価:492件

ならず者たちの宴

  • koukotsunohito さん
  • 2021年7月17日 1時01分
  • 閲覧数 84
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

観終わった途端に内容を忘れてしまうような映画でしたが、観ている間はとても楽しかった。

顔をよく知ってる有名俳優から初めて見る人まで出演者たちの演技合戦が実に見応えがあって、ちょうどクエンティン・タランティーノの『パルプ・フィクション』のような面白さが。登場人物たちの演出などあらためてガイ・リッチーはタランティーノの影響を強く受けてるんだろうなぁ、と感じた。レイモンドと部下が若者たちの溜まり場のアパートに押し入るシーンは、『パルプ・フィクション』の同様の場面の現代イギリス版、みたいだったし。

これはタランティーノ作品がそうであるように、アクションではなくて役者たちの演技こそを楽しむタイプの映画。わざわざ映画の35ミリフィルムへのこだわりに言及するとこなんかも、もろにタランティーノに対する目配せっぽいし。

最後にはこの映画の中で描かれたエピソードをもとに探偵のヒュー・グラントが自ら書いたシナリオをミラマックスに売り込む、というオチw

主演はマコノヒーだけど、彼が演じるミッキーの忠実な右腕レイモンド役のチャーリー・ハナムも同じぐらいか、あるいは見方によっては彼が主役と言うこともできそうなぐらい出演時間は長いし活躍場面も多い。

チャーリー・ハナムのあの髪型と髭はちょっと作り込んでる感じがしちゃったんだけど、でも“ボス”を守りまわりに振り回されながらも頼りがいのあるナンバー2ぶりはなかなか堂に入ってて、ヒュー・グラント演じる狡(こす)っ辛い探偵フレッチャーとの出し抜き合いも二人の俳優たちの演技が確かだからこそ、相変わらずややこしい構成のこの映画でお話を引っ張っていく役割をしっかり果たしている。

出演者たちはみんな、ならず者をほんとに楽しそうに演じている。

どんなきっかけで窮地に追い込まれたり命を奪われるかわからない緊張感とユーモア。役者たちのやりとりを見ているだけで楽しい。

一方で、アフリカ系の若者が差別的な暴言を吐かれてもギャグとして処理したり、アジア系のギャングはどうでもいいただのクズとしてしか描かなかったり、白人らしい鼻持ちならなさもガイ・リッチーはタランティーノからそのまま受け継いでいる。

『アラジン』でせっかく非白人の男女を主人公として魅力的に描いたんだから、そのあとでそれに後ろ足で砂かけるようなことはしないでほしい。ガイ・リッチーさんもぜひ紳士になってくれ。頼むよ。

詳細評価

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