ここから本文です

上映中

ジェントルメン (2019)

THE GENTLEMEN

監督
ガイ・リッチー
  • みたいムービー 253
  • みたログ 603

3.90 / 評価:472件

英国を堪能せよ!

  • Masato さん
  • 2021年4月28日 21時22分
  • 閲覧数 2159
  • 役立ち度 32
    • 総合評価
    • ★★★★★

試写会にて

英国を堪能せよ

ガイ・リッチーが母国のイギリスで原点回帰を果たした騙し合いクライムサスペンス。と言いつつも、私はアメリカに渡ってからのド派手なアクション大作しか見ていないため、逆に新鮮で楽しめた。

イギリスで暗躍する麻薬王が引退をするにあたって、その事業を狙う者や周辺の者たちの思惑がコミカルにぶつかり合うというストーリー。騙し合い特有のわかりにくさに加えて、語り方が多重構造で特殊なため、わかりにくさが一段と増しているが、キャストが滅茶苦茶に豪華なおかげもあってか、基本的には苦労しない。また、服装などでも区別しているのも分かりやすかった。

本作の一番に特徴的なものといえば、なんと言ってもストーリーの構成。黒澤明の羅生門のようなスタイルで、回想形式で話が進んでいくが、回想の語り手の情報が不確かであったり、映画の脚本という体で話すためか、話を盛っては違うと巻き戻したりするので、より複雑になる。そこに、ガイ・リッチー特有の映画らしからぬ演出をわざと仕掛けていくスタイリッシュさがあって面白い。

騙し合い系は幾度となく作られてきたので、ラストは物凄く面白いものの、物語としてはあまり意外性がないのが少し残念なところで、もっと意外性があってもいいのではとも思った。でも、本作はガイ・リッチーが作り出す雰囲気を楽しむようなもので、そこに本質があると思う。

とにかくイギリスの文化をこれでもかと表現していて、その雰囲気が好きな人には貯まらないだろう。イギリス訛りのかっこよさ、オシャレな台詞回し、気品のある落ち着いたファッション、そのファッションと対になるように描かれる汚れたスラム街などの町並みとのコントラスト、絶妙な融合。上品でもありながら、毒気と汚さもあるあの感じが堪らない。階級社会ならではの雰囲気。

特にコリン・ファレルの着るタータンチェックのトラックスーツは、チェック柄の落ち着きとトラックスーツのヤンチャなスタイルで本当にツボ。そして、チャーリー・ハナムとヒュー・グラントの台詞回しがマジ最高!かっこよすぎる。ビートの早いのが特徴のUKラップも小気味よくてハマること間違いなし。

とにかく好きな人には沼になるような世界観で、やっぱりこうした作りには余念がないのがガイ・リッチー。

みんながみんなカッコイイけど、やっぱりカッコイイのはマシュー・マコノヒー。唯一のアメリカ人だが、南部の鈍臭いかっこよさではなく、高級スーツを上品に着こなすカッコよさと、やるときはやる残虐な眠れる獅子の感じ。堪んない。
ヒュー・グラントも、レザーコートに色付きメガネでヒゲをはやしたヤサグレ感。ゲイリー・オールドマンに見えなくもない。わりと紳士中の紳士みたいなキャラが多かったけど、この渋いキャラも見事でヒュー・グラントが益々好きになった。

とまあ、各キャラクターのかっこよさは語り尽くせないほど魅力に溢れており、やっぱり個性のあるコミカルなキャラ作りは上手い。

貴族社会の見たくもない現状も描きつつ、ダークにコミカルにオシャンティに描いた超クセクセの映画!是非!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ