あらすじ・解説
李氏朝鮮第4代国王である世宗(ソン・ガンホ)は、上流階級のみが特権として中国の漢字を学び、使用することを憂えていた。彼は民衆が簡単に学べる固有の文字を生み出すため、身分は低いながらも数か国語に精通する僧侶のシンミ(パク・ヘイル)とその弟子たちに協力を求める。だが、臣下たちは国王と身分違いの僧侶たちとの交流に猛反発する。
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作品レビュー(12件)
- ひーろーかむおん
3.0点
まん延防止期間中は在宅勤務が多く、観た映画がどんどん増えて未レビューが一杯溜まってしまったので、一口寸評にする。 あらすじは、横着をして、WOWOWの解説の次のとおり。 『朝鮮王朝時代。 第4代国王の世宗(ソン・ガンホ)は、自国語を書き表わすのに中国の漢字を用い、読み書きが上流階級層だけの特権となっていることを憂慮していた。 平民でも容易に学べる独自の文字の必要性を感じた世宗は、何カ国もの言語に精通した仏僧シンミ(パク・ヘイル)とその弟子たちに協力を求める。 仏教弾圧で苦い想いを味わったシンミだったが、王の理想に共感、協力を約束する。 だが、やがて特権を守ろうとする王宮の勢力が王の動きを察知して……。』 朝鮮独自の文字“ハングル”が誕生するまでの歴史ドラマだ。 『世宗大王 星を追う者たち(2019)』で粗方の経緯は知っていたので、取っ付き易かったが、生み出すまでの苦労話が中心で、王に反発する側近たちの勢いが緩いので、それほどのドラマ性はなく、ハングル文字創世に至る教育プログラムをレクチャーされているようだった。 「星を追う者たち」では天文学が中心だったが、明国の圧迫がかなりどぎつかったので、それに屈すまいとする抵抗がハラドキ感を増していた。 ソン・ガンホはどんな役でもこなす名優ではあるが、本作の世宗大王はドンピシャ嵌まっているとは思えず、観て損まではしない程度の2.6点といったところかな。 (メモ パスワードを忘れてトラブってしまったので、新たに開設した。 旧(fg9)レビュー数:4100件、新レビュー数191件目)
- ちょい悪おおかみ
4.0点
ハングルがどうやって出来たのか? それを少ない史実を元に映画する ホントにこういう分野は韓国映画は凄いね たった一文字のチャングムからあれだけ凄いチャングムの誓いを作った位だから 一番有名な王様世宗をパラサイトのソンガンホが演じているだけでも重みがある さしずめ日本だと渡辺謙辺りか 儒教の国だけに仏教徒が作ったハングルが気にくわなかったのは仕方ない ここで全員が造反したところで終わったが、この後どうやって庶民に伝わったのかが描かれて無い ここが気になるところです しかし漢字、ひらがな、カタカナの三種類を使い分けてる日本人としては、世界で最も覚えなければならない言語をよく使いまわしてるなと半ば感心しなければならないな その代わりしっかり勉強させられてますけど 日本にもこういう成り立ち物ぐらい作れると思うんだけど誰も作らない、いや作れない だから漫画やアニメの実写化に逃げる ホント邦画の未来はないわ 星4つです
- yos********
3.0点
世宗の物語は 以前に「世宗大王 星を追う者たち」 を鑑賞している。 前者は天体観測器や水時計を作るストーリーであったが 低い身分でありながらその才能を認められ 王の下でたくさんの発明をする。 本作は独自の文字を持つために僧侶の力を借りる ストーリーになっているのだが そういう意味では世宗は身分にとらわれず その才能を認める志向の高い王であったに違いない。 さて前者世宗は 私の大好きな韓流役者ひとりハン・ソッキュ 本作ではソン・ガンホが演じている。 ソン・ガンホは王が似合わない。 あくまで個人的なイメージではあるが ソン・ガンホは 半地下に住む無職のおやじ 金に困ってるタクシー運転手 どこまでも犯人を追い詰める清潔感のない警察官 が似合っているので、急に身分の高い役柄を演じても 今一つピンとこない。 体型ががっしりとしてるから衣装も映えるのに 残念ながら顔が“王”顔じゃない。 (失礼かっw) ハン・ソッキュはドラマでも王様役を演じていたが 王でも凡人でも天才医師でも犯罪者でも 善も悪もうまく演じ分けることのできる役者だと思う。 要は好みの問題である。
- bat********
3.0点
ネタバレハングルの誕生がテーマの映画
このレビューにはネタバレが含まれています。 - mai********
4.0点
女性選挙権の獲得を描いた映画の邦題が『未来を花束にして』でしたので それを文字ってレビュータイトルにしてみました。 政治体制というか権力構造の埒外にいる者とでも手を組んで 将来の人々の為に文字を作ろうとする王の願いと 未知への探求を踏み出そうとする僧侶との熱い志が結晶化した様子を なんだか素晴らしいなと思いながら観ていました。 そしてふと思ったのは 日本にも『ひらがな』『カタカナ』という文字があります。 中華圏の影響を受けていて漢字を使う文化であると同時に 『ひらがな』『カタカナ』が存在する日本。 このような熱い映画を日本の『ひらがな』『カタカナ』の創生において 何某かの物語がないものか?もしあるなら映画として観てみたいと 単純に思いました。 権力を握っている者たちにとっては 平民が文字を知ることによって知識を得る事ができるようになり その事を通して新たな価値観を創出したりするなどして 彼らの権力が奪われかねない出来事なだけに 権力者たちが総スカンするのはどうする事もできないが でも踏み出された一歩が今に通じているのだから 王の願いは長い年月をかけて果たされたのだと思う。 熱い作品でした。 2021年7月17日シネマテークたかさきで鑑賞
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