あらすじ・解説
1890年代、アメリカ・ニューイングランドの孤島に灯台守としてベテランのトーマス・ウェイク(ウィレム・デフォー)と経験のない若者イーフレイム・ウィンズロー(ロバート・パティンソン)がやって来る。彼らは4週間にわたって灯台と島の管理を任されていたが、相性が悪く初日からぶつかり合っていた。険悪な空気が漂う中、嵐がやってきて二人は島から出ることができなくなってしまう。外部から隔絶された状況で過ごすうちに、二人は狂気と幻覚にとらわれていく。
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作品レビュー(91件)
- ひーろーかむおん
3.0点
加齢のためか、近頃、書くのが滅法界億劫になってきたので、要点のみを記す。 あらすじは、横着をして、WOWOWの解説の次のとおり。 『19世紀末、アメリカ北東部ニューイングランド沖の孤島に、2人の灯台守がやって来る。 彼らは、今後4週間にわたって灯台と島の管理を行なうことになっていた。 しかし、年長でベテランのトーマス(ウィレム・デフォー)は、元木こりでこれまで灯台守の経験がないイーフレイム(ロバート・パティンソン)に何かとつらく当たり、2人の人間関係は最悪そのもの。 険悪な雰囲気が続く中、どうにか仕事の最終日を迎えるが、そこへ嵐が襲来し、2人は島に閉じ込められてしまう。』 何ら予備知識もなく観始めたら、モノクロで画面も正方形に近いサイズだ。 最初のうちは画像が暗いので、髭面で薄汚いデフォーとパティンソンにゲンナリしながらも観続けたが、いつしか2人の現実とも狂気とも覚束ない遣り取りに引き込まれていく。 それに輪をかけるのは効果音で、絶えず鳴り響く不穏な音にこちとらも狂気の世界に誘われていく。 頻繁にカモメが登場するが、トーマスから「カモメには死んだ船乗りの魂が宿っており、殺すと不吉だから、決して殺すな」と言われていたものの、イーフレイムはメッタ叩きにしてぶち殺してしまうのだ。 それがラストの陰惨な顛末に結び付いていく。 また、イーフレイムが何回かマスターベーションをするシーンがあり、妄想?の人魚との淫靡な場面も印象的だ。 更に、トーマスが「俺のロブスターが好きと言え」という場面は、ホモセクシュアルな匂いもしてきてたぶらかされそうだ。 そうかと思えば、トーマスが海神プロテウスとかプロメテウスの神話の引用を口遊むので、ギリシャ神話音痴のオイラは更にたぶらかされる。 何を言いたいのか分からなくなってきたが、内容的には煙に巻かれたような不快な気分に陥るとともに、奇っ怪な不協和音に包まれながらのデフォーとパティンソンのしたたかな演技に圧倒されっ放しで、一見の価値は十分にありの3.4点といったところかな。 (メモ パスワードを忘れてトラブってしまったので、新たに開設した。 旧(fg9)レビュー数:4100件、新レビュー数235件目)
- oce********
3.0点
怪しい灯台に仕事のためやってきた若者と老人。 仕事はこなしていくが、何もない灯台で次第に若者は妄想をこじらせ狂気に傾いていく。 モノクロであり、画面の左右が狭まったスタンダードサイズ。 これに何の意味があるかと思うのだが、構成によって息詰まっていく緊張感が狭いことに意味を持ってくる。 2人しかいない島で、労働しかない日々。 精神に異常をきたしてくるのが手に取るように分かる。 ロバート・パティンソンは翻弄され、ウィレム・デフォーはまるでこの世の神の様な振る舞い。 結局は2人共怪物になっていく様。 もはや正常な人間などいる意味すらないような島。 ここでは住むもの以外は排除されるしかないのだ。
- gkn********
2.0点
観てみたら白黒映画だったので、嫌な予感するなあと思ったらその通りだった。 森山未來さんのダンスずっとみてるような気分。
- 事実の暴露
4.0点
賛否が分かれるであろう映画だが、ストーリーを無理に理解しようとせず、そのまま心をニュートラルにしながら観ているとなんとも心地よい不快感と狂気の世界に沈み、うつらうつらとしてくる。 どうでもいい映画なんかではなく、作り込まれた情景や音響、退廃的な世界観や役者の台詞全てのバランスが良く、眠りに誘われる。 恐らく、切なさや狂気や不協和音を目立たせる事によって対照的な「静けさ」を表現しているのであろう。灯台から発する警笛の音が不気味で素晴らしい。海鳥も禍々しく、狂気に侵された男たちのダークなお伽噺である。 種類は違うが、昔あった「銀河鉄道の夜」と同じような心地よい静けさを感じた。 嵐の夜に部屋に篭って何度も観たくなる映画。
- bon********
1.0点
ネタバレ時間返して欲しいけど傑作
このレビューにはネタバレが含まれています。
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