2021年11月12日公開

皮膚を売った男

THE MAN WHO SOLD HIS SKIN

1042021年11月12日公開
皮膚を売った男
3.8

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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

難民の男性サム(ヤヤ・マヘイニ)は、偶然出会った現代アートの巨匠から意外なオファーを持ちかけられる。それは大金と自由を手に入れる代わりに、背中にタトゥーを施し彼自身がアート作品になるというものだった。展覧会の度に世界を行き来できると考えた彼は、国境を越え離れ離れになっていた恋人に会うためオファーを受ける。アート作品として美術館に展示され、高額で取引される身となったサムは、やがて精神に異常をきたし始める。

シネマトゥデイ(外部リンク)

本編配信

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予告編・動画

作品レビュー(25件)

切ない14.3%ロマンチック11.4%悲しい7.1%勇敢7.1%知的7.1%

  • 一人旅

    4.0

    生きる芸術となった男

    カウテール・ベン・ハニア監督作。 ベルギーの現代アーティスト:ヴィム・デルボアのアート作品「TIM」にインスパイアされたカウテール・ベン・ハニア監督が挑む寓話的人間ドラマの野心作で、本作は第93回アカデミー賞国際長編映画賞にチュニジア代表としてノミネートされています。 戦禍のシリアで不当逮捕されレバノンへと脱出したシリア難民の男:サムが、ある芸術家との間で大金と自由と引き換えに背中にタトゥーを施し、自分自身が気鋭のアート作品となって美術館に展示されるという内容の奇妙な契約を交わすというお話で、離れ離れになったシリア人の恋人との関係性のゆくえを軸に、世界が注目する現代アートと化した男の数奇な運命を見つめていきます。 殺戮が繰り返される中東シリアの惨状をよそに、見世物的にその芸術的価値を高めていくシリア難民の男に魅了される欧米世界の住民の思考と価値観を皮肉った作品で、男が難民となった現実の悲惨な背景を見ずに、難民という既知の事実の上に成り立つ稀有な“芸術作品”としての人工的な価値に関心を寄せる人々の、人間と世界に対する無関心と冷淡な本質をユーモアを交えながら浮かび上がらせています。 本作が長編映画初主演となったシリア出身:ヤヤ・マヘイニが生身の人間ではなくアート作品として人々に認知されていく主人公の難民を妙演していますし、恋人役のディア・リアンの透き通った美しさが目の保養になります。

  • mai********

    4.0

    自由と不自由の狭間で

    自分をキャンバスにしてまで手に入れた自由。 …だったはずなのに… 確かに出入国は自由になった。 自分自身が芸術作品ゆえに得られた成果。 逃亡も、亡命もしなくて済む境遇は争乱に巻き込まれた恐怖を考えたら はるかに安全で羽を伸ばすことが出来る自由さがある。 それなのに、感じたのは不自由さ。 芸術作品ゆえの拘束時間。 芸術作品ゆえの体調管理。 芸術作品ゆえの売買商品。 そこには自分の意思はない。 金持ちの道楽の醜悪な趣味に付き合わされることになるし 奇異の目で見つめられ続ける事の薄気味悪さも耐えなければならない。 手にしたはずの自由は、本当に自由だったのか? 恋しい人を求めての賭けは、恋する事もままならない結果になった事で 一応の結果と納得をみたのではないだろうか? 自由とは誰かの思惑や縛りの中でのものではない。 自分の内なる自由をしっかりと守れる環境に居る事こそが自由。 主人公が経験した時間は無駄ではなかった。 経験したからこそ、より広い世界が見渡せるようになっただろうから… 2021年12月11日シネマテークたかさきで鑑賞

  • 重村牧男

    3.0

    芸術と人権の狭間

    表現の自由のと人権問題は近年常に問題視される。 人権的な差別を受けている当事者が訴えるならまだしもだが、 関係のない第三者が正義感を振りかざし文句を言ってくるから厄介である。 この映画でも契約者本人が文句を言うのではなく、 人権派団体が文句を言ってくる。 日本でもいくつものテレビ作品や書籍達が闇に葬りさられ封印された。 主人公はシリア人。 皮膚を売るって人身売買の話?と思っていたが、 芸術品として皮膚をパフォーマンスした男の話。 全ての規制から逃れ、男は自由の身になれるのか?というのがテーマ。 なかなか興味深い問題を提起をする作品。 因みにチュニジアの作品です。

  • nn1********

    4.0

    一口寸評

    その美術館に展示されていたのは、タトゥーを施された男性の背中だった。 シリア難民のサム(ヤヤ・マヘイニ)は、逃亡先のレバノンで出会った現代美術の巨匠に、彼自身がアート作品になれば、大金と渡航の自由が手に入ると説得される。 彼は、ベルギーに移住した恋人に会いたい一心で契約するが…。 生身の人間を美術品としてオークションで売買するとは、上流階級目線の危うい発想だ。 当人の気がふれそうになるのも当たり前か。 ただ、もっと人の尊厳や移民・格差問題に迫るのかと思いきや、ドンデン返しのあるエンタメ劇に収斂、肩透かしを喰らった。 素材は実話に近いらしいが、何だかもったいない。 監督は、チュニジア出身の女性、今年は実に多い。 先日開催された東京国際映画祭のグランプリも、コソボの女性監督の作品だった。 出演していることを知らずあっと驚いたのが、モニカ・ベルッチ様。 アラ還で豊満になられ貫禄十分、存在感も十分でこちらは満足。

  • HY

    5.0

    冒頭から「これは絶対名作」と直感

    冒頭から釘付け、 そしてその冒頭シーンは重要。 画角や間合い起承転結、 他の作品も見たくなりました。 彼女が弁護士の前で翻訳する場面、 個人的には一番ステキなシーンでした。 ラストはうーん、BADでもHAPPYでも もはやどっちでも受け入れられるけど、 これでいいのかな、 その先の事は誰にもわからないし。 みょうにはまって、 生涯忘れられない、上位にくる一本でした。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
皮膚を売った男

原題
THE MAN WHO SOLD HIS SKIN

上映時間

製作国
チュニジア/フランス/ベルギー/スウェーデン/ドイツ/カタール/サウジアラビア

製作年度

公開日

ジャンル