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ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結
2021年8月13日公開

ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結

THE SUICIDE SQUAD

R15+1322021年8月13日公開

HIRO

4.0

色んな意味で「アンチ」ヒーロー映画

まず、「ヒーロー映画」を期待される方には向きません。 基本的に登場人物はクレイジーで反社会的。また、人間の頭が吹き飛び手足は千切れ、臓物を撒き散らすシーンがほぼ全編通しである等、グロ描写が苦手な方にもお薦めできません。 そして、2016年の「スーサイドスクワッド」(以降、旧スースク)がお好きで、その再来を期待!という方も止めておいた方が良いでしょう。 こちらはそのリブートにあたるので物語としての繋がりがなく、 また旧スースクで批判が多かった部分を意識している節があるので、 テイストが全く異なる映画になっています。 以上、非常に癖の強い映画となっている点を踏まえて観れば… まさに、「こういうので良いんだよ!」 といった出来ですね! 主要キャラクター達を悪役で占める最大の意義は、ヒーロー達では到底描く事のできないそのイカれ具合の描写です。 アベンジャーズやガーディアンズはひねくれ者はいれど基本的に善人の集まり、 またジャスティス・リーグはそれに輪をかけてストイックな集団なので、 前者にあまり倫理的にメチャクチャをやらせ過ぎると不快に、後者をポップにし過ぎるとキャラ崩壊です。 しかし、本作に登場するのは全員が犯罪者。それも、正義等の社会的な奉仕を目的とせず(一名除き) 、 皆非常に個人的な事情と欲望で危険な任務に身を投じるが故、 作戦中に何人殺害しようが、その方法が残虐であろうが問題はありません。 そして、その様な「好き勝手」をする様こそ、ヒーロー集団の活躍では決して見られない最大の強みだと思います。 ただ、勝手放題にやっている胸糞が悪い集団を映しているだけでは、 エンターテイメント作品として面白くはなりません。 そこで全体をブラックなギャグを散りばめたポップな感じに仕上げ、また悪党でありながらも各自個別の矜持がある様にも触れる事で、 観る者がこのファッ○ーズ共にある程度の親近感を抱く余地を作ってもいます。 一般的な倫理観に縛られる事が無い連中の無双する様にカタルシスを感じたい… かつて旧スースクにそれを期待し、 「仲間に手を出すな!」と絶叫しながら決死の特攻をかけるハーレイの姿にゲンナリした身としては、 今回の死亡した仲間の名前をよく覚えていなかったりする彼女に「らしさ」を感じます(笑) 総合的に見ると、 様々なヒーロー映画を観た方が、 たまには変化球も見たいと選ぶのなら、 今のところトップクラスに推せる作品ですね!

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