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ミッション:ポッシブル
2021年5月21日公開

ミッション:ポッシブル

MISSION: POSSIBLE

PG121052021年5月21日公開

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4.0

ネタバレ前半のダメっぷりが一転する姿が愉快痛快

冒頭、武器の密輸が行われ、ある韓国の犯罪組織が入手する。 いきなりの激しい銃撃戦など、壮絶でテンションが上がる。 この事態を収拾したい中国諜報部は、研修中の新人、ユ・ダヒを抜擢。 任務遂行中に殉職することを想定して、単独で派遣する事に。 幹部にとっては、完全にただの捨て駒に過ぎないのだが。 彼女を心配した上司は、韓国の諜報員「蜃気楼」にひそかに連絡。 彼女を助け、共に解決に向け任務にあたるよう依頼する。 全ては国家のためと、秘密要員となったダヒは張り切るが・・・。 一方、金さえもらえれば何でもする、町の探偵、ウ・スハン。 家賃滞納中で金に困っており、ペット探しでも金次第で引き受ける。 そこへ、情熱溢れるダヒが、多額の現金を持って事務所へやって来る。 ウ・スハンを蜃気楼だと勘違いし、武器密売事件の捜査協力を要請。 実は、蜃気楼は途中で、あるハプニングに巻き込まれているのだが。 ダヒだけが真相を知らず、勘違いをしているのが愉快で面白い。 入れ違い、すれ違いなど、思惑のズレたトークが笑えるのは鉄板。 ダヒは、想像とは違い、全く諜報員らしくない彼の態度に困惑する。 やる気が漲るダヒに対し、呑気で弱腰のスハンとの温度差。 バディものは、正反対でデコボコであるほどに、滑稽で楽しい。 二人は互いにぶつかり合い、意見も分かれて喧嘩ばかり。 それでも、お金に釣られたスハンの情報網で、捜査に当たっていく。 コンビで何かを探るたびに、事件が発生してしまうのがユニーク。 あっという間に、警察にもマークされてしまうのが可笑しい。 作戦を重ねるごとに、どんどん事件は大きくなっていってしまう。 しかも、その度に警察が誤解する手がかりを、あちこちに残す。 前半は、スハンのバカでクズなポンコツっぷりが、笑える。 探偵として優秀なんだがどうかも分からない、おとぼけっぷり。 そんなスハンにイラつくダヒだが、意外な才能を発揮する不思議。 掴みどころのないスハンのキャラが、事件の行方と共に興味津々。 二人が捜査に当たる過程で、次第にスハンの過去が分かってくる。 スハンの周囲の人物との関係性、抱えた問題も徐々に明らかに。 二人は犯罪組織の抗争に巻き込まれ、何度も危険な目に合う。 おバカなコメディだが、スリリングでリアルなアクションも本格的。 銃撃戦に肉弾戦など、スピード感あるアクションも存分に楽しめる。 ついに、黒幕を暴き、取引に乗り込む二人だったが。 スハンの過去と正体が判明し、驚くべき戦闘能力を覚醒させる。 後半は、ダメ男が一転して、素晴らしい活躍ぶりを見せる姿が痛快。 迫力のあるアクションの数々を、たっぷりと堪能出来る。 特にナイフを使った戦いは、スリル満点で良かったのだが。 カット割りがあまりに細か過ぎて、一振り毎に、と目まぐるしい。 カットでごまかさず、じっくり見せて欲しかったところではあるが。 二人とも体を張って大勢の敵に挑む姿が、カッコ良くて素晴らしい。 シリアスな中にも、突然笑いをぶっ込んでくるのもビックリだがお見事。 真剣に戦っていたら、次の瞬間には笑いに変わるなど斬新。 ハラハラドキドキ、ユーモアにニンマリと感情が忙しい。 エンタメ性が高く、色んな要素がテンコ盛りの濃い作品だった。 ラストも、バディとなった迷コンビの、その後の活躍を彷彿とさせる。 最後まで、前半の伏線の回収も効果的で、終始楽しめる。 エンドロールのあの人の顛末も、まさかの皮肉的な結果に笑った。 さすがの韓国映画だなぁ、と、期待通りで爽快、面白かった。

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