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ミッション:ポッシブル
2021年5月21日公開

ミッション:ポッシブル

MISSION: POSSIBLE

PG121052021年5月21日公開

bakeneko

5.0

ネタバレドロシーは何処に?

キム・ヨングァンとイ・ソンビンがコンビを組んで、拳銃密輸犯罪を捜査する―変則バディコメデイの快作で、あり得ないシチュエーションと偶然展開で笑わせる展開ですが、中国と韓国の情報部の構成や、拳銃密輸の背景はリアリティがありますし、終盤のナイフを用いた近接戦闘では手に汗握らせてくれます。 中国軍幹部が北朝鮮に横流しするはずだったトカレフ拳銃を、韓国の犯罪組織が入手する。事態を憂慮したが大規模な作戦を回避したい中国諜報部は、研修期間を終了したばかりの新人:ユ・ダヒ(イ・ソンビン)を、捜査任務中の殉職を想定した“申訳要員”としてソウルに派遣する。若く一本気な彼女の命を憂慮したユ・ダヒの上司は、韓国の諜報員:蜃気楼と密かに会合して、彼女をバックアップする様に依頼するが、蜃気楼が事故に遭ってしまい、借り入れるはずだった民間興信所の探偵ウ・スハン(キム・ヨングァン)を韓国のエージェントと誤解したユ・ダヒは捜査を依頼して…というお話で、勘違いの連鎖による中韓の異色男女コンビによる犯罪組織の捜査で笑わせる作劇となっていますが、犯罪組織の冷酷な殺人とプロフェッショナルとしての鮮やかな手並みを見せることでサスペンスもしっかり維持していて、「エクストリーム・ジョブ」の様な“笑いと緊張”のブレンドが見事な娯楽作となっています。 イ・ソンビンの妹的な清潔&元気印の健康感と、キム・ヨングァンの惚けた演技&いざという時の超人的な戦闘の緩急の落差で愉しませてくれる娯楽作で、韓国でのプロ野球観戦時にはあまりいちゃつかない方が良いことも判りますよ! ねたばれ? 1、本作で密輸される拳銃:トカレフは、1933年にソ連で開発されたトカレフTT-33を中国が国産化したものです。ソ連の酷寒の地でも部品が凍結することなく使用できる様に極端に簡略化されている構造が最大の特徴で、全ての拳銃の中で最も少なく単純なパーツで出来ており安全装置さえ省かれています。そして中国製品は不良品が多く、特に軍部から非合法に横流しされる(=軍の規格に不合格の)銃は、40%以上の確率で撃つと暴発して使用者を殺傷することでも有名です。 2、劇中でのナイフ投げの場面でロシアの傭兵:ユーリーが使用しているのが、「コマンドー」や「魔法少女特殊戦あすか」にも出てきた、ソビエト連邦の特殊任務部隊(スペツナズ)が装備・使用していたといわれる、刀身の射出が可能なナイフ=“スペツナズナイフ”で、強力なバネ仕掛けでナイフを飛ばすことが出来ます(1発きりですけどね)。 3、で、部長の車は無事だったの? 4、中国諜報部長の妻が買ってくるように頼んだ韓国製品は何だったのかな?

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