ここから本文です

上映中

トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング (2019)

TRUE HISTORY OF THE KELLY GANG

監督
ジャスティン・カーゼル
  • みたいムービー 31
  • みたログ 23

3.47 / 評価:15件

オーストラリアのパンクな西部劇

  • moritama さん
  • 2021年7月1日 15時12分
  • 閲覧数 250
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

オーストラリアの歴史について、詳しい人は少ないと思う。
イギリスでの犯罪者の流刑地であったこと、その子孫の一部は「ブッシュレンジャー」といわれる盗賊になり、強奪や殺人を犯していたこと。
イギリスからの移民の中にも、金の採掘で富豪になったものと、小農民として、貧しい暮らしをするものがいたこと。
警察は金持ちに賄賂を握らされ、腐敗し無法地帯と化していたこと。
そして、この話の主人公「ネッド・ケリー」はブッシュレンジャーの一人として実在し、しかも犯罪者でありながらオーストラリアでは有名なヒーローであることをこの映画で初めて知った。

主人公ネッド・ケリーは貧乏なアイルランド移民の小農民の家に生まれ、元犯罪者の父親とは死別、警察や金持ちを相手に娼婦として日銭を稼ぐ母親にブッシュレンジャーのハリーに身売りされるという、壮絶な幼少期を送る。
やがて、青年になったネッドは弟や仲間と「ケリーギャング」というブッシュレンジャーを結成し盗賊となる。
ただ他の盗賊と違うのは、盗んだ金を貧しいものへ与えたりもしていること。
そうしたことから、ケリーギャングは小農民などの民衆のヒーローとなったらしい。

この映画はほぼ史実をなぞらえており、最後は警察に捕まり絞首刑になる。
こうした話はアメリカの無法時代の西部劇として語られることが多いが、オーストラリアが舞台となっていることからか、世界観が新鮮で、語弊があるかもしれないがヒロイックファンタジーのようにも見えてくるから不思議だ。

シドビシャスを彷彿とさせる、主人公役のジョージ・マッケイの破壊的な演技や監督ジャスティン・カーゼルのスタイリッシュな映像表現はバタくさい西部劇ではなくエッジの効いたパンクを感じる。

絶望的な話ではあるが、疾走感のある映画だ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 不思議
  • 恐怖
  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ