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MINAMATA―ミナマタ―
2021年9月23日公開

MINAMATA―ミナマタ―

MINAMATA

1152021年9月23日公開

pak********

4.0

突っ込みどころは多々あれど

日本人が見ると、泣いている子供が日本人じゃないとか、ニジマス(淡水魚)をぶった切っていたとか色々突っ込みどころはある。 ジョニー・デップはさすがの存在感なんだけど、國村隼らが出てくるとなんか一段落ちるというか・・・味わいが違って別の作品(安物のドラマ)のように見えてしまうし。 工場が新しくて綺麗すぎて、1970年代の日本の工場を知っている中高年(私)からしたら近未来映画のようにしか見えない。 病院も新しくて綺麗すぎて、しかもほぼ個室で広々してるって70年代日本のリアリティが全くない。 こういうの、CGででも加工できなかったのかな?とがっかりする。 ・・・でもまあ外国映画なのだから仕方ないのか、と目を瞑るしかない。 映画自体はまずまずの出来で、水俣病を知らない若い人にもっと見てもらいたいと思える。 アキコチャンの手足は作ったのかも知れないけど、カメラをもらった少年の指はどうやって曲げてるんだろう?本当に曲がっている人なのかな?と息を潜めながら患者の病状を診ていく。 戦った人、会社が命じるままに被害者を排除する人、それぞれの立場の中で物語は進行していき、スミスは写真を撮り、世界中に報道され、チッソは賠償せざるを得なくなる。 スミスの写真のおかげだと言っても過言ではないと思う。 ラスト近くで、(著作権を持つアイリーンが一度は封じた)スミスが写した本物の「入浴する智子と母」が一瞬だけ映し出される。 その「百聞は一見にしかず」とも言える真実だけが持つ迫力に、心を揺さぶられない人はいないと思う。 (私自身は過去に見ているが、この映画を見た流れで見ると、感慨も深い) それを見るだけでも、この映画を見る価値はある。 日本人なら見なければならない映画の1本だと思う。

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