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ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ
2021年5月14日公開

ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ

THE WOMAN IN THE WINDOW

1012021年5月14日公開

一人旅

5.0

『裏窓』の設定を借りたサイコスリラー

ジョー・ライト監督作。 米国人作家:A・J・フィンによる2018年発表の同名小説を『プライドと偏見』(05)や『つぐない』(07)の英国の俊英:ジョー・ライトが映画化したスリラー映画で、エイミー・アダムスが隣家の殺人事件を目撃するヒロインを好演しています。 広場恐怖症により自宅から出られない児童心理カウンセラーのヒロインが、向かいに引っ越してきた一家の様子を窓越しで盗み見していたところ、一家の妻が暴力的な夫に刺殺される瞬間を目撃してしまい―というスリラー映画で、隣人の殺人を偶然見てしまったヒロインが自宅の中から事件の真相を解き明かすべく奔走する様子をスリリングに描いています。 ヒッチコックの『裏窓』(54)や『ディスタービア』(07)を連想させる、“盗み見”が発端で事件に巻き込まれてゆくヒロインの恐怖の顛末を活写したサイコスリラーであり、二転三転のストーリー展開と意外な犯人像が鮮やかな出来栄えとなっています。また、ヒロインが広場恐怖症という設定もポイントで、“自宅から身動きできない&精神的に疲弊している”というシチュエーションが彼女を追い詰めていく展開に見入る作劇となっていて、現実と妄想の狭間を彷徨うヒロインの孤立無援の奮闘と人生の再起が、隣家で起きた凄惨な殺人事件の真相究明と並行して語られていきます。 主演のエイミー・アダムスの迫真の演技に拍手を送りたいですし、ゲイリー・オールドマン、ジュリアン・ムーア、ジェニファー・ジェイソン・リー、アンソニー・マッキーら脇を固める豪華俳優陣の共演も見所となっています。

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