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上映中

空白 (2021)

監督
吉田恵輔
  • みたいムービー 571
  • みたログ 1,227

4.16 / 評価:1025件

泣けるけど、題材がなあ

  • annalee0202 さん
  • 2021年11月20日 20時12分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

前作「ブルー」もそうですが、吉田監督の映画はかなり好みです。
魂に直接すーっと入ってくる表現やセリフ、そして映像。

万引き現場をつかまって逃げる途中に車に轢かれて亡くなった中学生の女の子の父親役に古田新太。あまり好人物とは言えない男だが、古田さんが演じるとどうしても懐が広く見えてしまい。いいのか悪いのか分からなかった。これが村上淳さんならサイコホラー、玉山鉄二さんなら耐え忍ぶ男といった感じで、俳優によって印象がだいぶ変わるようなこの役を古田さんが演じた意味は最後のほうで分かります。

中学生を追いかけたスーパーマーケットの店長役が松坂桃李。うまいんだよな~精神的に追い詰められていく役。んでもって他の役者さんの存在感にも接触せず、わざとらしさがなく、本当に上手な俳優さんだと思いました。

そして、寺島しのぶ。スーパーでレジ打ちをするおせっかいなおばちゃん。
こういう人いるいる、寂しがり屋でプライド高くて、自分が自分がいう人。私が守ってあげるとか、気持ち悪い。寺島しのぶがうまいのか、もともとうっとうしい存在感なのかよく分からないところが、よけい気持ち悪くてすごくよかった。

片岡礼子演じる、中学生を轢いてしまった車の運転手の母親の場面あたりから様子が変わってきて・・・最後に向けては涙涙の連続。チャラそうな人がぐっとくる一言もらしたり、意外な人がいい人だったり、マスコミが普通にゴミだったり。さすがとしか言えません。

が、星ひとつマイナスは、やはり題材。救われないから。
映画とはいえ、なかなか言葉が出てこないようなおとなしい中学生の女の子が万引きして逃げたあげくに、ファイナルデッドシリーズみたいな無残な死に方するのを見るのは、作り物と分かっていてもつらいです。父親や母親の気持ち考えたらそれだけで心をえぐられたよう。想像したくもないし登場人物の誰にもなりたくない。

そして、最後は余韻を残しつつ、でも明かされることのなかった店長のあれ。
私は「黒」だと思いました。だからごめんなさい、なんだと思った。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • 絶望的
  • 切ない
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