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復讐者たち
2021年7月23日公開

復讐者たち

PLAN A

1102021年7月23日公開

ガーディニア

4.0

NAKAM(仲間)とは

いわゆる「知られざる史実」ものである。そりゃ、戦争という大きな出来事ですから、漁れば色々出てくるし、実際には小さな事件でも演出によって拡大することも出来る。 これが問題であって、本作も。歴史的にマクロで見れば、実際には戦争のどさくさに紛れた仇討ちもの。しかし結論を見れば、なるほど、埋もれた史実になるわな、な、出来事なのである。 なので、埋もれた史実を期待すると肩透かしを食らうので、ご注意を。 とはいえ、本作はちょっとしたロードムービーだと思って見ると少しは見違える。灰色で貧しく絶望的なロードムービーだが。ガリガリに痩せこけたユダヤ人の主人公のマックスは如何にも苦労が滲み出た顔で、鋭くも濁った眼光の先には復讐しかないのが分かる。ナチスから解放され、家族も失い、戦火の荒野を抜け、復讐の旅の果てに、NAKAMなるユダヤ人過激派の仲間を見つけ「プランA」なるドイツ人大量虐殺の復讐計画を知ることになるのだが。そんなものが実現されていたら歴史に疎い我々にも知る史実になるはず。つまりは実現されなかったのが途中で分かる杜撰な計画。仲間(NAKAMA)からプラン「A」を取り除くと、(NAKAM)と、意味を成さなくなるように、やがて同士はバラバラになっていく。 復讐の旅の果てに、頼りない仲間たちから一人の人間として、マックスは、復讐の本質、その先の道を見極めることになるのだが。 敵とは味方とは家族とは愛とは。ラストの、マックスのタイムリープにその答えはある。人種間の復讐などまるで意味をなさなくなるほどの答えが!

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