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復讐者たち
2021年7月23日公開

復讐者たち

PLAN A

1102021年7月23日公開

mai********

5.0

憎む事、赦す事

この計画が実行されていたらどうなっていたのでしょうか。 被害の規模云々の話ではなく 映画の中でも彼らが語り合っていたユダヤ人の国の建国の話。 もしこのプランAが実行されていたら… 憎むことはいくらでもできる。 むごたらしい最期を迎えなければならなかった愛する人たちの事を思えば 復讐したいと思うのは至極当然のようにも思える。 だけれど… プランAの復讐を成してしまえば 彼らが心底憎んでいるナチスと同じになってしまう。 日々を浄水施設の修繕に明け暮れながら… どれだけ周りを見ていただろうか?見えていただろうか? そこにはナチスの魔の手が伸びる前の自分たちと同じただの人達がいて 喪ったもの多くあれど、前を向いて歩こうとしている。 彼らはそんな人たちを無差別に殺害しようとしていた。 その事に気が付いていただろうか? きっと気が付いていたんだろう。 だから計画がとん挫した後、バラバラになっていった。 憎む気持ちはきっとそのままだっただろう。 でもそれだけではない、赦す気持ちも心にはあって 憎しみだけでは生きていけない、赦す事で自分を生かそうとしたんじゃないだろうか。 このような計画があった事を知る事ができる映画の良さ。 歴史の中に埋もれさせずに、映画の形として残す事で いつでも振り返る事ができ、改めて平和について考える事ができる。 プランAを実行しようとした彼らの悲しみや憎しみ その後同じ計画が起こされなかった事について 後の時代を生きる私たちはいろいろと思いを馳せてみる必要があるんだと思います。 2021年8月21日シネマテークたかさきで鑑賞

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