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宇宙の法―エローヒム編―
2021年10月8日公開

宇宙の法―エローヒム編―

1192021年10月8日公開

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3.0

ネタバレかなり高度なテーマと意外性

このアニメは子供向けの絵柄ですが、かなり高度なテーマと意外性があると思います。 映像は、風景や宮殿内部の映像、特に水と光の表現は美しい。宮殿の女神像の水門の映像など素晴らしい。しかし、最初の方や、一部に雑な部分がありました。 映画の最初の転回もいいです。ただ、ヤイザエルが隕石に突入するのは、人間の形のままでなく変身か乗り物の方が違和感はないと思います。 ヤイザエルが、「来た!、来た!」という歌で地上に降り立つシーンもとてもいい。しかし、「・・・動物なんて怖くない。人間なんて怖くない」で歌が終わったので、見方によっては小学生みたいになりました。たぶん元は長い歌で、カットの仕方がまずいのだと思います。もっと後でカットするか、時間がないなら最初と最後のフレーズだけを使うとか、すべきです。 ヤイザエルのスカートが短いのは、セーラームーンなどの子供向けの日本のアニメの伝統なのでしょうか。「個人的」には、タイツとか必要だと思いましたし、乗り物がピンクぽいのも違和感がありました。 ヤイザエルへの感情移入は難しいかも。神か女の子か、指令官か戦士か。女の子なら恋や家族の物語や、神なら力の秘密が一瞬でも必要です。その点、ダーハルの方はよかったです。観客が感情移入するためにウラジミールを裏の主人公にしてもよかったかも。 ヤイザエルが、自軍の動揺を反省する場面は、もう1センチくらい深めてもよかったと思います。ヤイザエルが、ダハールを追って宇宙の彼方へと去ってしまうラストは意外性がありいいです。 思想的にかなり難しいので、「何が言いたいのか分からない、ストーリーがない、地球会議は必要なのか」と思われがちかも。単なる争いを越えるもの、進歩と愛のかけあわせ、地球は大事な修行場である、とかでしょうか?。私は、2回見せてもらって少し分かってきました。もし、分かり示すことができたら、もっと良かったと思います。地球会議は良かったです。 戦闘シーンが、軍勢や宇宙戦争や戦闘後や引き上げのシーンもあって、リアリティがありました。最初の戦いの最初の時だけでもいいので、ヤイザエルは連れてきたベガの部隊を指揮すべきです。 夜の街の地球防衛軍兵士のシーンは、兵士がいやがる女性を放さないとかでないと、その時にヤイザエルかやったお仕置に説明が必要になると思います。 個人的に、上映時間は長すぎかも。だから、バングルの歌の必要性は?、バングルとセラフィムの戦いのシーンは短くすべきで、パンダやタコは意外性があっていいけど、一瞬でもいいです。 また、例えば、ウラジミールが、スタンリーマンの前で槍をふりまわすシーンなどもいらないと思います。映画と文章は間の取り方が違います。でも、スタンリーマンは味があっていい。 ウラジミールがヤイザエルに「あなたが有名な宇宙連合軍の司令官の」と言う説明はくどく、「若い女性なのに」という意外性のためなら絵の表情が違います。同じくヤイザエルの三宝の説明もくどいです。短くできると思います。 セリフに説明的なところがあり、下記の【 】などはいらないのでは。 「【最大級の】防衛の準備をしなさい」 【ひしひしと】 【いたずらに】 「【話には聞いていたが、】あなたが」 「【正義の戦士として、】あなたと共に戦えたことを誇りに思う」 「おごり高ぶってはいけない。【みんなで力をあわせて努力をしたからだ。】このままでは、あなたは」 ルシフェルは、ミカエルと双子で似ている設定なのに、最初から顔が全然似ていないのは変です。また、ルシフェルの戦い方に、負傷者や降伏する敵を殺すなどがなければ、ヤイドロンが「そんなんありか」と言うセリフが逆効果です。 ルシフェルが「君なら地球の帝王になれるかも」と誘われた時の返事は、肯定的な表情とかだけでもよく、「私なら地球最強の戦士になれるかもね」では意味がわからないです。ルシフェルが地獄に落ちるシーンは、顔のアップや火や抽象的なものばかりですが、ここも虐殺や処刑のシーンがないと分からないと思います。 最後の、エルボによる核攻撃への対処は、エローヒム神が時間を巻き戻したのだと思いますが、それをもっとはっきり分かるようにすべきです。さらに、その時にダハールが吹き飛ばされるシーンかあると、時間の巻き戻しなのかどうかが分りにくくなります。 エルボが諦めた時が終わりで、ヤイザエルが戦いながらダハールを追って消えていくでいいと思います。エローヒム神がダハールを圧倒的にやっつけるシーンはいらないのでは。なぜなら、映画では「それなら最初からすぐやれよ」と観客は思うからです。 見せていただいた感謝の個人的な感想でした。大作映画は、制作現場か一般のモニターによる細かな修正は必須だと思います。ともかく、ここの作る映画は、見終わった後の気分が良く、不思議に何か心に残る感覚があります。

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